2017/04/12 15:20
ゴリラズのニュー・アルバム『ヒューマンズ』が2017年4月28日に全世界でリリースされるが、この架空バンドを率いるブラーのデーモン・アルバーンが珍しくステレオガムとのインタビューに応じ、アルバムのコンセプトや制作プロセスについて語った。
彼によると、このアルバムは米大統領選挙でトランプが勝利した場合を想定して作られたそうだ。作り始めた頃はまだはるか未来の、起こりそうもない妄想にすぎなかったものの、アルバム制作はゲスト・ミュージシャンたちに、「自分が信じるもの全てが一晩で覆されるところを想像してみて。どんな気持ちになる?」という簡単な質問を投げかけるところから始まった。
ところが、その妄想が現実となってしまい、『ヒューマンズ』のシュールな世界観も現実味を帯びてしまった。「“ヒューマンズ”はあの夜を、あのよく分からない何かの“後”を巡る旅なんだ。あのニュース。あの夜に出かけたとしたらどんな気持ちになる?このアルバムはあの夜を予期しつつも、その状況をパーティにしてしまおうとしていたんだ」と彼は語っている。
彼は、D.R.A.M.、ヴィンス・ステイプルズ、ポップカーンなど、アルバムでコラボレーションした全てのアーティストたちにいくつかの要点を覚えておいてほしいと頼んだ。「このアルバムからは、痛み、喜び、そして切迫感を伝えたかった。その3つが原則だった。この3つのスーパーパワーを持ち込まない限り、このダーク・ファンタジーには入れなかった」と彼は説明している。
インタビューでは他にゴリラズの歴史、実現しなかったコラボ(モリッシーとシャーデーにも断られているそうだ)、そして前作『プラスティック・ビーチ』から何年も空いてしまった理由などについて語られている。
また彼は、アメリカにインスパイアされた『ヒューマンズ』だけでなく、「ゴリラズは俺のアメリカン・バンドなんだ」と、ブリットポップ・ムーブメントの象徴のようなブラーのフロントマンとは思えない発言をしている。「アメリカがなかったらゴリラズもなかったと思う。ゴリラズみたいなものを破綻させないで維持できるような底力があるのは世界中を探してもアメリカしかないと思う。大きいもん。本当に大きい。ゴッド・ブレス・アメリカだよ」と彼は皮肉っぽく笑った。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード 2025年 年間Top Lyricists】大森元貴が史上初となる3年連続1位 前年に続き5指標を制する(コメントあり)
2
【ビルボード 2025年 年間Artist 100】Mrs. GREEN APPLEが史上初の2連覇を達成(コメントあり)
3
【ビルボード 2025年 年間Top Albums Sales】Snow Manがミリオンを2作叩き出し、1位&2位を独占(コメントあり)
4
【ビルボード 2025年 年間Top Singles Sales】初週120万枚突破の快挙、INI『THE WINTER MAGIC』が自身初の年間首位(コメントあり)
5
<年間チャート首位記念インタビュー>Mrs. GREEN APPLEと振り返る、感謝と愛に溢れた濃厚な2025年 「ライラック」から始まった“思い出の宝庫”
インタビュー・タイムマシン







注目の画像



【NEW MUSIC】今週リリースされた注目の洋楽ソング(4/7付)~ハリー・スタイルズ/ベック/ゴリラズ/ホールジー
ゴリラズ、新作のコンセプトは「世界の終わりのためのパーティ」
【FRF '17】出演アーティスト第3弾発表!ゴリラズ/THE BACK HORN/アルカ/ガラントらの出演が決定
ゴリラズ、最新アルバムを4/28に全世界リリース! 収録曲4曲が先行配信
ブラーやゴリラズのデーモン・アルバーンがソロデビュー










