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2017/04/08 20:18

永瀬正敏、水原希子の“女優魂”に感動 冷凍倉庫内で薄着も「いつもニコニコしていた」

 映画『ブル-ハ-ツが聴こえる』の初日舞台あいさつが8日、東京都内で行われ、出演者の尾野真千子、角田晃広、伊藤沙莉、永瀬正敏ほかが登壇した。
 1995年に解散した伝説のロックバンド「THE BLUE HEARTS」の楽曲を、6人の気鋭監督がそれぞれ自由な解釈で映像化した、6篇から成るオムニバス映画。
 その中の『ジョウネツノバラ』(工藤伸一監督)で永瀬が演じたのは、最愛の女性を亡くして喪失感にとらわれた男性。葬儀が執り行われたものの、彼はその女性をいつまでも自分のそばに置いておきたいと願い、亡骸を車椅子に乗せて奪い去るという暴挙に出る。
 物語は、工藤監督に永瀬がかつて見せていた原案がベ-スにあるそうで、工藤監督は「今回永瀬さんに『何年か前に見せてもらったあの話を映画化したい。ぜひ脚本を書いてほしい』とお願いしたんです」と述懐。そんなこともあり永瀬は当初、脚本として参加する予定だったが、工藤監督が「ぜひ出ていただきたい」と依頼したことから、脚本と出演の両方を務めることになったという。
 物語が生まれたきっかけについて永瀬は「ある日、僕のおばあちゃんが亡くなって…。その時に気丈に振る舞っていたおふくろが、いよいよ最後に棺桶を焼き場に入れるぞ、という時に突然、慟哭し始めて棺桶を止めたんです。僕もおふくろを後ろから抱きしめて(おふくろは)棺桶を放したのですが。その時に、永遠の愛情、永遠の別れって何なんだろうって考えて、それを男女に置き換えて書いてみたんです」と明かした。
 また、妻役を演じた水原希子との撮影は、マイナス10度の冷凍倉庫で行われたといい、永瀬は「ものすごく寒かった。外よりも寒い。水原さんはほぼ何も身にまとっていない状態での撮影で、普通は『帰りたい』『ふざけんな』と怒ってしまいそうなもんだけど、いつもニコニコしていて。そのプロフェッショナリズムにちょっと感動しました」としみじみ。さらに「最初は服を着たままの設定だった」というが、演出の都合上、そうはいかなくなったといい、永瀬は「水原さん、きっとやってくれないだろうな…と思っていたら、やっていただけるということで。すごかったです」と感謝しきりだった。
 終盤には、台湾で公開されることも発表され『ハンマ-(48億のブル-ス)』に主演した尾野は「みんなで台湾行きましょうか。行きたいですよね?」とノリノリ。永瀬も「台湾は大好きな場所。ぜひ行きたいです」と笑顔で応じていた。
(左から)伊藤沙莉、尾野真千子、永瀬正敏、角田晃広

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