2017/04/05
セレーナ・ゴメスがエグゼクティブ・プロデューサーを務めているNetflixのオリジナル・ドラマ・シリーズ『13の理由』の放映が始まったが、現代を生きる10代の若者たちが抱える様々な問題に迫る骨太な内容が早くも話題になっている。
ジェイ・アッシャーによる2007年の同名ジュブナイル小説を、【ピュリッツァー賞】受賞のブライアン・ヨーキーが脚色し映像化した本作は、高校生ハンナ・ベイカー(キャサリン・ラングフォード)と同級生のクレイ・ジェンセン(ディラン・ミネット)の視点から語られ、ハンナが何故自殺したのかを探る。ドラマでは彼女が自ら死を選んだ理由を生前に録音した13本のカセット・テープを軸に、ハラスメント、いじめ、レイプ、心の病、そして10代の自殺など、現代社会の様々な問題に切り込んでいる。
当初セレーナ・ゴメスは、2011年にユニバーサル・ピクチャーズが原作を映画化しようとした際、主人公ハンナ役に抜擢されていたが、その後この企画には出演せずにスタッフとして関わることを選択した。「誰もが自分と重ね合わせて観てもらえるようにしたかった」と語る彼女が、自身も強い思い入れがある小説を映像化する難しさなどについてハリウッド・リポーターに語った。
◎アッシャーのベストセラー小説を映像化する際の課題などについて教えてください。
この本はカルト的な人気があることを知っていたので、私には怖くて、だから出演もしたくなかったの。もともと私と母(マンディ・ティーフェイ)がこの企画に携わったのは、これを私の移行作にしたかったから。でもそこから様々な人たちが原作に忠実ではないものを作ろうとしたのよ。下手すると説教臭くなる恐れもあった。ジェイは私と母が何年かかってもきちんとした形にするつもりだと分かってくれてたわ。
◎個人的にこの物語に共感する部分はありますか?
ハンナが自分とすごく重なって見えるわ。7年前もそうだったけれど、今はもっと。おかしいでしょう、普通なら逆なのにね。年をとるにつれ、どんどん心細くなっていくのよ、変よね。でもそれは多くの人が共感できることなのよ。彼女の性格は静かなる力強さ。私はもともとあまり対立的な人間じゃないわ。多くの女子は注目してもらうにはこうしなければならないと思っていて、ソーシャル・メディアはそれを増幅させている。そういう人生を生きたくなかったという彼女の気持ちは理解できるわ。
◎このドラマではハンナの自殺を生々しく描いています。ディテールにこだわって、彼女の死を美化しないことは大事でしたか?
すごく極端な描写をしたら下品で無意味になっただろうし、逆にすごく陳腐な感じにもなっていたかもしれない。私自身、そういうことがすごく気になるタイプの視聴者なのよ。
◎シーズン1は13話あり、各話でハンナが遺したテープを1本ずつ取り上げていますが、もっと物語を広げることもできそうですね。シーズン2の可能性はありますか?
この先どうなるのかはまだ不明だけれど、それぞれのキャラクターに多くの物語があることは分かってるわ。だからそもそもシリーズ化したわけだしね。そのうち分かるでしょう。
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