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2017/04/05

Netflix『ゲットダウン』Part2、バズ・ラーマン監督が音楽へのこだわりを明かす

 Netflixオリジナルドラマ『ゲットダウン』Part2の全世界同時オンラインストリーミングに先駆けて、バズ・ラーマン監督が本作の音楽について語った。

 本作は、アカデミー賞作品コンビ、ラーマン監督×キャサリン・マーティンによるヒップホップ誕生に迫る初のドラマシリーズ。2016年8月に配信となった前編Part1に続く後編となり、全11話のストーリーがついに完結する。Part1配信開始と同時にそのクオリティの高さと斬新な映像美で、映画・ドラマファン、ヒップホップやラップのファンはもちろん、幅広い音楽やファッション、ダンスカルチャーの世界でも注目され、新しいミュージックドラマの誕生として大きな話題となった。国内ミュージシャンのファンも多く、桑田佳祐も自身のラジオ番組で本作にハマっていることを明かし、SNSで話題になったほどだ。

 F・ スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』をレオナルド・ディカプリオ主演で映画化した『華麗なるギャツビー』では、過去を舞台にしながら、現代の音楽を使用したことでも話題となったラーマン監督。本作では、また違ったアプローチをとったといい「このドラマでは、音楽に3つのレイヤーがある」と明かした。「まず、一つ目は、ニードルドロップと言われる当時のレコードだ。これには一切余計なことはしない。二つ目は、物語に登場する架空のキャラクターたちが作り上げる新しい音楽。そして、このドラマには詩があり、ストーリーがある。三つ目は、これらのエモーションを視聴者に伝えるための音楽だ。“いかにも”という感じの映画音楽は使っていない」と自信の程を語る。

 グランドマスター・フラッシュ、DJクール・ハーク、カーティス・ブロウなどのヒップ・ホップレジェンドがアドバイザーとして協力し、カリスマ・ラッパーであるナズ(Nas)が劇中ナレーションやプロデュースを務めることで完成されたまさに“本物”と言える本作。ヒップホップを史上初めて取り上げたジャーナリストとして知られるネルソン・ジョージは「70年代のブロンクスを舞台にした青春ドラマなら、実際にそこで暮らしていた人物に作品の製作に関わってもらう必要がある。だとすればグランドマスター・フラッシュ以上にうってつけの人はいない」と絶賛する。そんなフラッシュを演じた新人のマモウドウ・アシーは、フラッシュから直々にレッスンを受けて本作に挑んだ。フラッシュを再現する努力を惜しまなかったアシーの役作りについて「服、スニーカー、飲んでるもの、吸ってるもの、ダンスの動き、ありとあらゆるものが怖いくらい当時の俺とソックリなんだよ」とフラッシュは絶賛する。

 後編のストーリーでは、貧しく波乱に満ちたNYサウスブロンクスから生まれたヒップホップチーム“ゲット・ダウン・ブラザーズ”による新たなムーブメント、主人公エゼキエル“ブックス”(ジャスティス・スミス)とヒロインのマイリーン(ヘライゼン・グアルディオラ)のラブロマンスにも大きなドラマが巻き起こる。音楽が果たす役割にも注目だ。


◎配信情報
『ゲットダウン』Part2
Netflixにて2017年4月7日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
『ゲットダウン』Part2予告映像:https://youtu.be/AZaJTGB8n5Y
メイキング映像 <グランドマスター・フラッシュ編>:https://youtu.be/EffyS_F6Uwk

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