2017/04/03
エアロスミスが、2017年4月2日(現地時間)に米アリゾナ州・フェニックスで開催された【NCAAマーチ・マッドネス・ミュージック・フェスティバル】のクロージング・ナイトのヘッドライナーを務めた。
このフェスは、毎年3月から4月にかけて行われる“マーチ・マッドネス”と呼ばれる全米大学体育協会(NCAA)男子バスケットボールトーナメントの準決勝/優勝決定戦、通称”ファイナル・フォー”に合わせて開催され、今年はキース・アーバン、ザ・チェインスモーカーズ、マックルモア&ライアン・ルイスなどが出演している。
米ビルボードのインタビューに応じたエアロスミスのギタリストのジョー・ペリーは、フェスのパフォーマンスは新旧が入り交じったセットリストを予定していて、5月から始まる2か月間にわたるワールド・ツアーの内容を一足先にファンに届けるものとなっていると語っている。
「俺らがいつも演る曲というのはある。けれど10、20年前のセットリストにあった曲というのもあって、今回のショーではそういう曲に焦点を当てて演ってみる絶好の機会だと思ったんだ。バンドによってはこういうことはクラブでやるのかもしれないけど、エアロスミスは小さい会場はやらないだろ?だから(【マーチ・マッドネス】で)試してみようかと思ってさ」とペリーは説明している。
◎しばらく演っていなかった曲で、今回復活させようと考えているのはどれですか?特に楽しみにしているものはありますか?
「クレイジー」とか「クライン」みたいなのと隣り合わせで演ろうと考えてる「ナイン・ライヴズ」とか「フォーリン・イン・ラヴ」とか、他にも2曲ほどそういうのを演ることは確実に分かってるよ。「ビッグ・テン・インチ・レコード」も久しぶりに演るかもね。あれもしばらくセットリストに載ってなかったからさ。
◎エアロスミスがアルバムを最後に出したのは5年前です。新しい音楽をレコーディングする予定はありますか?
本当は今秋に全米ツアーをやる筈だったんだけど、バンドの50周年が3年後に迫ってるからもう少し待とうって話になって、今はスケジュールを色々調整中なんだ。その辺りに少々余裕が出来てる。スティーヴ(スティーヴン・タイラー)と俺が、新作を作ろうかって相談を他のメンバー(ブラッド・ウィットフォード、トム・ハミルトン、ジョーイ・クレイマー)ともしてるんだけど、ちょっと分からないな……。今なら時間があるけど、どうなるか様子見ってところかな。またアルバムを作れたら最高だけどね。この1年がどうなるか様子を見ないとな。
◎50周年について話されましたが、エアロスミスはずっとその間メンバーが変わっていません。それほど長い間一緒に活動してきて、ほぼ間違いなく史上最も売れたアメリカのロック・バンドとなったことは、あなたにとってどのような意味がありますか?
それはものすごく長い時間だよ、まったく。一緒にいる為にはたくさん努力が必要だったから、他のバンドが長続きしないのも理解できる。世の中そんなもんだ。コントロールできる部分はあって、皆が同じを目標を持っていれば、厳しい状況を乗り越えながらそこへ向かえる。でも突発的に起こるコントロールできないこともあって、俺らはその点ではすごくラッキーだった。バンドを引き裂く結果になるような、うまくいかないことなんて本当に山ほどあるよ。俺らは何もかも見てきた。エアロスミスだってうまくいかない時期はあったけれど、最初にバンドを結成した時の夢をずっと持ち続けてるから、今でも現役なんだろうな。日々の積み重ねだよ。
長い間一緒に活動してきたバンドには“何か”があって、それを簡単に投げ出すことはできないんだ。これほどの経験から学んだことを置き換えることはできない。そして俺らが演奏している時は全てを観客の為に捧げてる。だから自分たちのヒット曲を演奏することに退屈することがないんだよ。それらの曲を演奏し始めた時の客のリアクションを見ると、退屈になんてならない。俺はサイド・プロジェクトとかそういったことをする機会にも恵まれて、すごく幸運だったと思ってる。バンドの結束を保つにはそういうことも必要だからさ。長い時間だったけど、ステージの上にいるとタイムレスな感覚なんだ。面白いことに、もう疲れ果てて、疲弊して、うんざりしててもおかしくないのに、全くそう感じないんだよ。人生の他のことについてはそう感じることもあるけど、バンドに関しては全然なんだ。
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