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2017/03/02

オレリー・デュポン新芸術監督率いるパリ・オペラ座バレエ来日公演がスタート、「新たな世代のダンサーたちを紹介できる良い機会」

 昨年パリ・オペラ座バレエ団芸術監督に任命されたオレリー・デュポン率いる新生パリ・オペラ座バレエ団が、ついに来日する。デュポン氏にとっても芸術監督として初めてのツアー。記者会見では監督自ら、来日ツアーへの意気込みを語った。

 デュポン氏は芸術監督のオファーを受けてから受諾するまでに、どのように自分がこのカンパニーを率いたいか非常に長い時間考えたという。そして「クラシックの演目に敬意を払うこと、バレエ団のクオリティに注意を払うこと、ダンサーがコンテンポラリーに開いた存在であることに留意したいと思った」と語った。

 特にデュポン氏はコンテンポラリーを重視する姿勢について、長いパリ・オペラ座バレエ団でのキャリアを通してコンテンポラリーの振付が大きな意味を持つものだったと語り「複数の言語を操る人間のように、ダンサーはコンテンポラリーの振付にも開いた存在であるべきで、様々なインターナショナルな振付家とコラボレーションすることで、観客に現在のダンスに対する視線を与えることができ、またダンサー自身も成長していくものだと考えている」と熱を込めた。

 今回の来日演目について、自身の選定となるのは2017年9月以降のものになると断った上で、『ラ・シルフィード』、『グラン・ガラ』テーマとヴァリエーション、『ダフニスとクロエ』『アザー・ダンス』の演目を紹介。前監督である振付家バンジャマン・ミルピエが、オレリー・デュポンとエルヴェ・モローのペアで振り付けた『ダフニスとクロエ』日本初演では、自身もクロエとして舞台に立つ。

 「芸術監督としての重要な仕事の1つにエトワールの任命があります」と語り、昨年12月に新しいエトワールにレオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェの2人が任命され、このツアーにも参加することが告げられた。特にルーヴェは『ダフニスとクロエ』でデュポンの相手役を務めるという重責を担う。今後エトワールの引退が重なると予想される中、決して人選を誤ってはいけないと語り、大きな使命感を感じさせた。

 「皆さんにすべての新たな世代のダンサーたちを紹介できる良い機会であることをお伝えします」と、新生パリ・オペラ座バレエ団としての来日ツアーの意気込みを感じさせた。来日ツアーは3月2日に初日を迎える。


◎公演情報【パリ・オペラ座バレエ団】
「ラ・シルフィード」3月2日(木)~5日(日)
「グラン・ガラ」3月9日(木)~12日(日)
東京文化会館
入場料:S席27,000円、A席24,000円、B席21,000円、C席17,000円、D席13,000円、E席9,000円

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