Billboard JAPAN


NEWS

2017/02/01

エイジアのジョン・ウェットンが67歳で死去

 現地時間2017年1月31日、数々の有名プログレッシヴ・ロック・バンドなどで活躍したシンガー/ベーシストのジョン・ウェットンが亡くなった。死因は結腸がんで、就寝中に死去したと報じられている。享年67歳だった。

 訃報を受け、ウェットンの元バンドメイトらが声明を出した。同じくエイジアのメンバー、ジェフリー・ダウンズは、「残念ながら、僕の親友であり、バンドメイトであり、共作者だったジョン・ウェットンが亡くなったという、大変悲しいニュースをお伝えしなければならない」とツイートした。

 1970年代と80年代に最も技術的に優れ、需要のあるロック・ミュージシャンだったウェットンは、幾つかのバンドを渡り歩いたのち、1972年に伝説的なプログレッシヴ・ロック・バンド、キング・クリムゾンにシンガー/ベーシストとして加入し名声を得た。2年後にクリムゾンが解散してからは有名アート・ロック・グループ、ロキシー・ミュージックやハード・ロックのパイオニア、ユーライア・ヒープなどに参加し、クリムゾンのドラマーだったビル・ブルーフォードと共にプログレ・バンドのU.K.を結成した。

 1980年代に入ってから短期間のソロ活動を経て、彼のキャリアで最も商業的に成功し、イエスやエマーソン、レイク&パーマーの元メンバーも参加していたスーパー・グループ、エイジアに加入した。セルフタイトルのデビュー・アルバムは米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で1位を9週キープし、「ヒート・オブ・ザ・モーメント」と「時へのロマン/Only Time Will Tell」が米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”TOP20を記録した。1983年にリリースされた2ndアルバム『アルファ』のセールスが振るわなかったことから一度解雇されたが数年後に復帰、その後も出たり入ったりを繰り返しながら2000年代後半に完全復帰した。

 エイジアのメンバー、カール・パーマーは次の声明を発表した。「僕の良き友人で音楽的コラボレーターだったジョン・ウェットンが亡くなり、世界はまた音楽的巨人を失ってしまった。ジョンは現代のポピュラー・ミュージックにおいて最も語り継がれるメロディーと歌詞を作り出した、優しい男だった。ミュージシャンとしての彼は勇敢であり革新的で、その声はエイジアの音楽を世界中のチャートのトップに押し上げた。彼がアルコール中毒を克服したことは、同じ闘いを経験をしている多くの人を刺激した。彼を知り、彼と仕事をしてきた者にとって、彼の勇敢ながんとの闘いは更なる刺激だった。彼の才能、ユーモアのセンス、そして周囲の人に広がるような笑顔を忘れないだろう。僕の古くからの友人よ、どうか“Ride Easy”しますように」

ジョン・ウェットン その他の画像・最新情報へ

関連商品

レッド
キング・クリムゾン「レッド」

未定

[CD]

¥5,400(税込)

太陽と旋律
キング・クリムゾン「太陽と旋律」

未定

[CD]

¥5,400(税込)

レッド50
キング・クリムゾン「レッド50」

2024/11/06

[CD]

¥13,000(税込)

太陽と戦慄 50
キング・クリムゾン「太陽と戦慄 50」

2024/10/23

[CD]

¥9,350(税込)

ライヴ・ヴィア・サテライト
ジョン・ウェットン「ライヴ・ヴィア・サテライト」

2023/01/25

[CD]

¥3,960(税込)

獄彩色
ユーライア・ヒープ「獄彩色」

2023/01/25

[CD]

¥3,000(税込)

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    ロゼ&ブルーノ・マーズ、11/22大阪開催【MAMA】で「APT.」世界初披露へ

  2. 2

    <ライブレポート>ano「次に会う時まで必ず生きて」――ツアー追加公演完走、音楽でたどり着いた“絶対聖域”

  3. 3

    【先ヨミ・デジタル】JIN『Happy』がDLアルバム首位走行中 NEXZ/Aile The Shotaが後を追う

  4. 4

    <インタビュー>米津玄師 新曲「Azalea」で向き合った、恋愛における“距離”――「愛情」の源にある“剥き身の生”とは

  5. 5

    【先ヨミ】timelesz『because』24.9万枚で現在シングル1位独走中

HOT IMAGES

注目の画像