2012/05/30
春にリリースした2ndアルバム『Limited addiction』が方々で絶賛され、さらなる本格ブレイクへの期待が高まっている東京女子流が、5月20日に全国ツアー最終公演を日比谷野外大音楽堂で開催。2か月の活動休止に入ることを発表した。
“ガールズダンス&ボーカルユニット”と銘打ち、2010年より活動を続ける彼女たち。音楽はかつてMISIA『つつみ込むように…』なども手がけた松井寛を中心に名うてのクリエイターらが担当し、本格志向の音楽マニアをも唸らせるサウンドで日々ファンを増加させている5人組だ。
この日は、オープニングに今春リリースしたシングル曲『Rock you!』をセレクト。耳馴染みの良いキャッチーなサビメロで会場の熱気を高めると、その後も生バンドが生み出す複雑に入り組んだリズムと野太い重低音で心地よいアッパーチューンを畳み掛けていく。
また、女子流のライブでは、Mixと呼ばれる独特の掛け声やいわゆるヲタ芸を打つ人が少ないことも特徴だ。序盤に披露された最新シングル曲『追憶 -Single Version-』では、女子流の歌姫と称される小西彩乃、センターポジションから美声を繰り出す新井ひとみを筆頭に、圧巻のボーカルスキルで伸びやかなメロディを熱唱し、じっと聴き入る観衆を優しく魅了した。
中盤にはSweetS『LolitA ☆ Strawberry in summer』をカバーする一幕があったが、名曲を手広くカバーしているのも女子流の特徴で、これまでもSPEEDやZONE、山下達郎などに挑戦。こうした個々のスキルが試される展開は、“ガールズダンス&ボーカルユニット”ならではの施策と言えるだろう。
終盤に向かう中でのMCで、結成からの思い出を語りつつ重大発表があると話した山邊未夢は、女子流が活動休止すると宣言。突然の発表に会場は騒然となるが、期間が2か月と短期であると続けられたことに安堵の笑いがこぼれた。
「レベルアップのため」と笑顔を見せた5人は、その後も代表曲を中心に元気なアクトを披露。アンコールでは12月22日に初の武道館ワンマン決定というサプライズに涙し、盟友とも言うべきももいろクローバーZからの祝福コメント動画も紹介された。持ち得る全ての力を使い切り、東京女子流はツアーファイナルにして初の野外ワンマンという舞台を大団円で締め括ったのだった。
携わる全ての人々にたくさんの幸せと笑顔を届けた女子流は、2か月の休止期間でパワーを充電し、この夏、東西のアイドルが集結する【TOKYO IDOL FESTIVAL 2012】に出演する予定だ。
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