2017/01/08 12:00
新年最初のHot100を制したのは、またしても星野源。どこまで売れ続けるのか恐ろしくなるほどだが、同じくらいRADWIMPSの「前前前世」も長らく上位にチャートイン。彼らはいずれも2016年の顔といってもいいだろう。
さらにいえば、RADWIMPSは映画『君の名は。』との相乗効果によるヒットでお茶の間にまで浸透したわけだが、このブレイクが本物である証拠に、11月に発表された新作アルバム『人間開花』も大ヒット中だ。12/5付で初登場1位となり、その後も上位をキープしながら1/9付のHot Albumsでは4位を記録している(【表1】)。本作は『君の名は。』のサウンドトラックと並行して作られた楽曲も含まれており、実際「前前前世」や「スパークル」のオリジナル・ヴァージョンも収められている。いわば、『君の名は。』を巧妙に先行プロモーションとして機能させたといえるだろう。結成して15年、メジャー・デビューして10年を迎えた実力派バンドが、粘り強く勝ち取ったヒットといえる。
一方、その先行盤となった『君の名は。』のサウンドトラックは、1/9付で先週の8位から5位に再浮上(【表2】)。映画もロングラン上映中ということもあり、冬休みの動員効果の影響も大きいのだろう。ルックアップ(PCでの読み取り数)がまったくへこまないのは、レンタルの回転数も含め、グレーユーザへの訴求効果が高いからだ(オレンジのグラフ)。それにしても、9/5付で初登場1位を記録して以来、ベスト10内に居座り続けているというのは驚異的。これも先述の通り、一過性のヒットではなく、彼らの実力が高く評価された証拠だ。もともと演奏にも定評のあるバンドなので、ライヴも安泰。日本が誇るトップ・バンドとしての地位はしばらく揺るがなさそうだ。text by 栗本斉
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード 2025年 年間Top Lyricists】大森元貴が史上初となる3年連続1位 前年に続き5指標を制する(コメントあり)
2
【ビルボード 2025年 年間Artist 100】Mrs. GREEN APPLEが史上初の2連覇を達成(コメントあり)
3
【ビルボード 2025年 年間Top Albums Sales】Snow Manがミリオンを2作叩き出し、1位&2位を独占(コメントあり)
4
【ビルボード 2025年 年間Top Singles Sales】初週120万枚突破の快挙、INI『THE WINTER MAGIC』が自身初の年間首位(コメントあり)
5
<年間チャート首位記念インタビュー>Mrs. GREEN APPLEと振り返る、感謝と愛に溢れた濃厚な2025年 「ライラック」から始まった“思い出の宝庫”
インタビュー・タイムマシン







注目の画像





2017年1月9日付 Billboard JAPAN HOT 100
【ビルボード HOT BUZZ SONG】星野源/SMAP/ピコ太郎/X JAPAN…、2016年末のメディアを賑わせたアーティストが勢ぞろい
【ビルボード】星野源「恋」なんと6冠で年末年始のJAPAN HOT100総合首位を制す
【ビルボード】RADWIMPS「前前前世」がアニメチャート首位に返り咲き 坂本真綾『FateGO』曲も急浮上
【ビルボード】back number『アンコール』、SMAPとのベスト対決を制し総合AL首位










