2016/12/21 15:00
アメリカのオバマ大統領の任期が終わりに近づくにつれ、数え切れないほどの解説記事や感謝の投稿や思い出などが広く寄せられているが、ケンドリック・ラマーも最新インタビューで、オバマ大統領が様々な門戸を開いたことへの感謝の気持ちを表した。
「ヒップホップ界だけでなく、世界中の人が彼に借りがあると思う。俺たち(黒人)を建物(ホワイトハウス)に入れてくれたこと自体、彼の功績の一つとして認めるべきだ。もう二度とあそこに入れることはないだろう。そう考えるべきだ。リック・ロスやJ・コールやニッキー・ミナージュとか、俺たちがその場所を体験できるように尽力してくれた。それは俺たちの祖父母がずっと実現を願いながらも絶対に叶わないだろうと思っていたことで、俺たちはこれからの世代に伝えていけることなんだ」と彼は語った。
ラマーが言及しているのは、オバマ大統領が進めるイニシアチブ【マイ・ブラザーズ・キーパー】のことで、会合ではラッパーがホワイトハウスに招かれ、刑事司法改革について意見交換を行った。これはオバマ大統領が主催した音楽関連イベントのほんの一つに過ぎず、一番有名な催しは【サウス・バイ・サウス・ローン】だろう。
更に、ラマーがオバマ大統領から感じた友情は表層的なものではなく、本心だったのではと話した。「こっちは彼のことを世界的な有力者として見るけれど、彼は俺らのことを抱きしめて、大統領としてだけじゃない繋がりを持とうとしてくれて、本当の友達のような気持ちにさせてくれた。多分あれが最高の瞬間だったと思うし、彼の一番良い特徴の一つなんじゃないかな。俺の母親や幼い姪っ子や自分と人として接してくれて、そこが一番素晴らしかった」と彼は語った。
オバマ大統領の寛大な気質だけを尊敬している訳ではないものの、「自分が彼の年齢になったらあのように振る舞えるようになりたい」とラマーは話した。
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