2016/12/05
12月5日は南アフリカの人種隔離政策・アパルトヘイトの撤廃運動を主導し、同国初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ氏の命日である。
今から3年前の2013年12月5日、マンデラ氏の訃報をうけ、たくさんのミュージシャンが追悼メッセージを寄せたことを覚えているだろうか。27年にもおよぶ獄中生活にも決して屈せず、アパルトヘイトと闘い続けたマンデラ氏は、音楽界からも絶大なサポートを受け、そして愛された存在だ。
とくにマンデラ氏が獄中にあった80年代には、イギリスを中心とする数多くの世界的ロックミュージシャンが彼の活動に賛同し、音楽を通じてサポートをおこなった。84年にはイギリスのスカバンド、スペシャルAKAがエルヴィス・コステロのプロデュースのもと、プロテストソング「ネルソン・マンデラ」を発表、ヨーロパを中心にヒットを記録した。そして翌85年には、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドのギタリスト、スティーヴン・ヴァン・ザントが発起人となり、マイルス・デイヴィス、ボブ・ディラン、リンゴ・スター、ルー・リード、U2、ジョージ・クリントンら50組以上のミュージシャンが集結、アーティスト・ユナイテッド・アゲインスト・アパルトヘイト(アパルトヘイトに反対するアーティストたち)としてシングル「サン・シティ」と同名アルバムを発表している。政治色の強い作品は、ラジオのオンエア回数を反映する全米ビルボードチャートにおいて上位を獲得するのは難しく、豪華アーティストが名を連ねた「サン・シティ」も38位止まりとなった。しかし、同曲はスイス、オランダ、スウェーデンなどのヨーロッパ各国ではTOP10入りを果たしている。
◎スペシャルAKA「ネルソン・マンデラ」
https://www.youtube.com/watch?v=AgcTvoWjZJU
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