2016/11/30
ヘヴィメタル・バンド、メタリカの新作『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト』が、初動枚数291,000ユニットを獲得し、首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
2008年リリースの『デス・マグネティック』から、およそ8年ぶりとなるメタリカの新作『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト』。メタリカは、これで1991年リリースの5thアルバム『メタリカ』から、6作連続で首位獲得を果たし、ライブ・アルバムや、サントラ盤『スルー・ザ・ネヴァー』(2013年)などを含めると、通算10作目のTOP10入りとなる。
また、アメリカ以外でも、オーストラリアやカナダなど、主要各国でNo.1デビューを果たしていて、ワールド・セールスも好調。30万枚近く売り上げた内訳の、9割以上が「実売」によるもので、収録曲のストリーミング・ポイント(視聴回数)が、セールスにほとんど含まれていないということも、高く評価されている。
一方、そのストリーミング・ポイントは悪くはなかったが、セールス、エアプレイが思いのほか伸び悩んだこともあり、ブルーノ・マーズの新作『24K・カラット』は、メタリカには及ばず、231,000ユニットで惜しくも2位デビューとなった。
前2作からの先行シングルは、どちらもアルバム発売前に首位を獲得しているが、今作『24K・カラット』からの先行曲「24K・カラット」は、今週4位に浮上したものの、未だ首位には到達していない。23万枚という初動枚数は、決して悪い数字とはいえないが、思ったほどの売上が見込めなかったのは、おそらく先行シングルの勢いが振るわなかったことが原因かと思われる。
3位に初登場したのは、カントリー・シンガー、ミランダ・ランバートの通算6作目となるアルバム『ザ・ウェイト・オブ・ジーズ・ウィングス』。2014年リリースの『プラチナム』から3年ぶりの新作で、5作連続のTOP10入りを果たした。本作は、全24曲の2枚組で、先行シングル「ヴィーチェ」」が、カントリー・チャートで2位をマークするヒットを記録している。
強豪に押されながらも、4位に踏みとどまったペンタトニックスの『ペンタトニックス・クリスマス』や、先週の11位から7位に浮上した、ガース・ブルックス&トリシャ・ヤーウッド夫妻の『クリスマス・トゥギャザー』、32位から19位にランクアップした、マイケル・ブーブレの『クリスマス』など、ホリデー・アルバムが続々と売上を伸ばしている。
16位には、アメリカで11月23日に公開されたばかりのディズニー映画『モアナと伝説の海』のサントラ盤が初登場。『アナと雪の女王』の傾向からみると、映画のヒットを受け、おそらく年末までに上位(TOP3)ランクインすることは間違いないだろう。日本では、2017年3月10日に公開予定。
次週は、R&Bシンガー、ザ・ウィークエンドの新作『スターボーイ』が、上位デビューすることが予想される。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、30日22時以降となります。
◎【Hot200】トップ10
1位『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト』メタリカ
2位『24K・カラット』ブルーノ・マーズ
3位『ザ・ウェイト・オブ・ジーズ・ウィングス』ミランダ・ランバート
4位『ペンタトニックス・クリスマス』ペンタトニックス
5位『ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア・サンキュー・フォー・ユアー・サービス』ア・トライブ・コールド・クエスト
6位『トロールズ』サウンドトラック
7位『クリスマス・トゥギャザー』ガース・ブルックス&トリシャ・ヤーウッド
8位『シュリムライフ2』レイ・シュリマー
9位『ハミルトン』サウンドトラック
10位『ヴューズ』ドレイク
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