2016/11/18
ブルーノ・マーズが、アップビートでファンキーな4年ぶりのニュー・アルバム『24K・マジック』をスタジオで制作していた時、“一番いい服を着て、だらしないスウェットは禁止”というドレス・コードを導入していたそうだ。
自分とコラボレーターたちがスタイリッシュでいることで雰囲気を盛り上げながらニュー・アルバム『24K・マジック』のグルーヴィーでスムーズでソウルフルな楽曲の作詞・作曲とプロデュースを進めるためだったとマーズは説明する。
「あえてそうしてたんだ。スタジオに来て仕事をする訳だけど、スウェットを着て登場しないようにしてた。だってスウェットを着てたらスウェットっぽい音になっちまうだろ?だからコレクションしたジュエリーを全部身につけて、一番いい靴を履いて曲を書いてた。そうすることで勢いがついたんだ」とマーズは話す。
カーリーなミニ・アフロ、ヴェルサーチのシルク・シャツ、クラシックな短パン、高級な靴と宝石が散りばめられたピンキー・リングという彼のファッションは、『24K・マジック』のサウンドそのもの。1990年代のR&Bにインスパイアされ、まとまりのあるジャム・セッションのような大作だ。自身が愛するニュー・エディション、ボーイズ・II・メン、ジョデシーのようなR&B、そしてウェスト・コースト・ラップに影響を受けたとマーズは言う。
「このアルバムのスピリットは自分が育った90年代で、一番楽しかった子供時代に聴いてた音楽なんだ。DJクイック、シュガ・フリー、トゥー・ショート、E40、ドクター・ドレー、そしてもちろんスヌープが大好きなんだけど、それは70年代のファンクに影響を受けている90年代のヒップホップにはソウルフルな音楽にスーパースターがラップを乗せてるサウンドが多いから。自分にとって一番大事なのはライブ・ショーで、自分が開きたいパーティーのようなノリを目指したんだ。そういうリズムは今ラジオではあまり人気がないよね」と彼は話す。
また、最近トレンドのダウンビートなオルタナティヴR&Bサウンドは自分には合わないと言う。「僕が育っていた頃はダンスが踊れないとダメだったんだ。みんな踊ってたよ、悪いやつらだって踊ってた。踊れなきゃ女の子にモテないからね。色々な集まりで踊ってすごく楽しかったことを今でも覚えてる。だから僕とバンドを見に来てくれるお客さんのためにも、前の2作よりもっと踊れるサウンドにしたかったんだ」とマーズは説明する。
マーズのダンスは洗練されていてカッコよく、時にユーモラスだ。大ヒット「アップタウン・ファンク」の時からヒップホップ・ダンス・クルー、ジャバウォーキーズのフィル・テイグと仕事をするようになり、最新アルバムとツアーでも再びタッグを組んでいる。マーズはダンスの振り付けとニュー・アルバムのレコーディングについて「誰が最初に他のやつを笑わせるか競ってた」と楽しむ気持ちを大事にしていたと話した。
今作にゲスト参加しているのは、「コーリング・オール・マイ・ラヴリーズ」に登場する、女優のハル・ベリーのみだ。制作面においては、R&B界のアイコン、ベイビーフェイスが、アルバムを締めくくるスロウなナンバー「トゥー・グッド・トゥ・セイ・グッバイ(さよならは言えなくて)」、そしてキャッチーな「ストレイト・アップ・アンド・ダウン」はTペインとの共作となっている。また、この曲には、R&Bグループ、シャイによる1993年のヒット「ベイビー、アイム・ユアーズ」が一部使われている。
さらには、所属するレコード会社に初めて新曲を聴いてもらった際、彼らがサウンドに対してためらいを示していたことも明かした。「あまり“When I see your face...”ぽくないよね。」とマーズは「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」のフックを歌いながら説明する。「曲を聴いた時、レーベルはビミョーな反応をしたんだ。でも、“俺のことを信じて、この裏にはちゃんとしたヴィジョンがあるんだ”」と伝え、「最終的には、信じてくれてよかったよ」と続けた。
マーズは、現地時間2016年11月20日にLAで開催される【アメリカン・ミュージック・アワード】ではオープニングを務める予定で、2017年の3月からは【24K・マジック・ワールド・ツアー】がスタートする。
◎「24K Magic」MV
https://youtu.be/UqyT8IEBkvY
◎リリース情報
「24K Magic」
ブルーノ・マーズ
2016/10/7 RELEASE
『24K Magic』
ブルーノ・マーズ
2016/11/18 RELEASE
1,980円(plus tax)
https://goo.gl/22ZEjx
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