2016/10/31
神戸ワールド記念ホールで2日間、そして幕張メッセ国際展示場9、10、11ホールにて3日間の計5日間にわたって開催されたVAMPS主宰のハロウィン・ライブイベント【HALLOWEEN PARTY 2016】。計5日間で約6万人の観客を熱狂させた日本最大級のハロウィン・イベントのファイナル公演が、10月30日に幕張メッセ国際展示場9、10、11ホールで開催された。
本イベントの最終日ということで、この日は豪華アーティストたちの競演に加え、シークレットゲストとしてX JAPANのYOSHIKIが登場。YOSHIKIのピアノをバックにHYDEがX JAPANとL’Arc~en~Cielの曲を歌うという、日本のロックシーンに残る歴史的な競演を果たした。
最終日のトップを飾ったのは、HALLOWEEN PARTY皆勤賞のDAIGO率いるBREAKERZ。RADIO FISHの仮装で登場した3人は見事なダンスで「PERFECT HUMAN」を披露。一気にヒートアップした会場をさらに煽るように、女性ダンサーを引き連れた「BAMBINO~バンビーノ~」など、アッパーチューンの数々を連発。最終日だけのスペシャルなステージを見せつけた。ハロパ初登場となった和楽器バンドは、琴や三味線、尺八や太鼓などをフィーチャーしたバンドサウンドで「千本桜」などを熱演。”戦に敗れたゾンビ”をイメージした和装ホラーの仮装も迫力満点だった。
ピカチューの仮装をしたBooing!!!! がフレッシュなステージを披露した後は、3度目のハロパ出演となったももいろクローバーZ が登場。メンバーそれぞれが『ドラえもん』の登場人物の仮装で9月に発売したニューシングル『ザ・ゴールデン・ヒストリー』など全5曲を披露。「スターダストセレナーデ」では全員でアリーナに降り立ち、観客にお菓子を配るサプライズ演出で盛り上げた。
スペシャルパフォーマーとしてSPECIAL ACT STAGEに登場したAKiは、セクシーなヴァンパイアの仮装で観客を魅了。「FAIRY DUST」など、ベースを弾きながらソロナンバーの数々を熱唱。11月に行われるソロツアーへの意気込みを見せつけた。ハロウィンらしいモンスター姿で現れたVAMPSは、HYDEの生首がステージに運ばれるというイリュージョンのような登場で観客を驚かせた。中盤ではHYDEが飛行船型の自転車で観客の頭上を移動し、さらに「今年もやるよ」と、ALSの認知を願い、ステージの上でHYDEが「アイスバケツチャレンジ」を実施。最後に大勢のゾンビたちにHYDEが棺に押し込められ、ステージは終了した。
本来ならここでHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAによるセッションが始まるのだが、いつもと違う美しいピアノの調べが響き幕が開くと、そこにいたのはピアノの前に座るYOSHIKIとHYDE。ハロウィンらしくデヴィッド・ボウイのアラジンセインのメイクをしたYOSHIKIの姿がスクリーンに映った瞬間、悲鳴のような歓声が場内に響きわたる。先日開催された【VISUAL JAPAN SUMMIT 2016】と同様、YOSHIKIのピアノでX JAPANの「Say Anything」とL’Arc~en~Cielの「MY HEART DRAWS A DREAM」をHYDEが歌うという、夢のような競演を披露。「今日は本当に来てくれるまで信用してなかった」とHYDEがいうと、今朝ロスから到着したばかりだというYOSHIKIが、「来ますよ、HYDEのためだったら」と笑顔で答え、場内に大きな歓声と拍手が響き渡った。
さらにYOSHIKIは、AKi、淳士(SIAM SHADE, BULL ZEICHEN 88) 、逹瑯(MUCC)、YUKI(Rayflower,DUSTAR-3)らと共にHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAの「HALLOWEEN QUIZ」にも参加。クイズに間違えた際はX JAPANの「X」を歌うのが恒例なのだが、HYDEが歌う場面では急遽YOSHIKIがHYDEのギターを携えて「X」を生演奏。そして、HYDEが演奏するテルミンの曲を正解できなかったYOSHIKIは、HYDEとともに箱の中身を当てる罰ゲームも行ない、HALLOWEEN PARTYを大いに盛り上げた。text: 早川加奈子 photo:今元秀明、緒車寿一
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