2012/05/02
2011年3月11日 東日本大震災の発生当日に集まり、結成されたバンド TAIJI at THE BONNET。4月22日 初となるツアー【2012 We are the Jedi Tour】の最終公演を迎えた。
TAIJI at THE BONNETとは、自他共に認める稀代のロックスター 佐藤タイジ(vo,g/シアターブルック、THE SUNPAULO、インディーズ電力)が中心となり、ウエノコウジ(b/the HIATUS、武藤ウエノ、ex.THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)、阿部耕作 (dr/THE COLLECTORS、チリヌルヲワカ、qps)、うつみようこ(cho,g/うつみようこ&YOKOLOCO BAND、ex.ソウル・フラワー・ユニオン、ex.メスカリン・ドライヴ)、奥野真哉(key/ソウル・フラワー・ユニオン、BONNIE PINK)といった実力派ミュージシャンたちと結成したスーパーバンド。
そんな彼らが記念すべき初ツアーのファイナルに選んだのは、shibuya duo MUSIC EXCHANGE。Droogのロックンロールバンド然としたゲストアクトで熱気に包まれた会場に、突如『帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)』が響き渡り、C-3POを想起させるロボボイスで「BONNET号は惑星タトゥイーンを経由し、ここshibuya duo MUSIC EXCHANGEに間もなく到着します。ジェダイが到着するにあたり、皆様にご注意点を申し上げます」「腕組みをしての観覧はお止めください。なるべく前列に来て、拳を上げてみんなでジェダイと楽しみましょう」と、公演中の注意事項がアナウンスされる。
ジェダイらしくローブに身を包んだ5人は登場するなり、全員が全員で凄まじい超絶グルーヴを生み出し、一瞬で観客を圧倒。MCではタイジの発言にうつみが次々とツッコミを入れる夫婦漫談(?)を繰り広げたり、何故かどのメンバーも外タレ風に片言の日本語をしゃべり出したり、そのムードに対してウエノが「僕、結構ね、強面のバンドで売っていたんです」と苦笑する場面もあったりと、他のバンドではなかなか見せない一面を披露しては笑いを誘っていたが、演奏は当然ながら国内最高峰。今年1月発表のアルバムより振り切れたロックンロールばかりを畳み掛け、ひらすら会場を扇情していく。
また、ライブ終盤には、佐藤タイジが目標として掲げている“100%ソーラー武道館”公演について「3.11で全部変わってしまったと知った方が、未来が見えてくる。何も変わっていないと思いたい気持ちがあるのは分かるねんけど、違うんよ。俺はだいぶ見えてるよ、未来が。100%ソーラー武道館をやる、俺はそこにしか未来はないと思ってる。(だから)参戦してくれと言いたい」と言及し、全身全霊で『100% SOLAR BUDOKANの歌』を披露。「わかるだろオレたちはロック畑の人生さ 吠えるなら、闘うなら、今しかない、今しかないぜ」と、あれから1年以上の歳月が経った今も変わらずにある想いを届けた。
なお、彼らは4月29日 宮城県で開催された野外フェス【ARABAKI ROCK FEST.12】でも、同様のメッセージと楽曲を発信。100%ソーラー武道館を実現するべく邁進している。
photo by 岡村直昭
◎アルバム『ROCK STAR WARS』
2012.01.25 RELEASE
KICS-1742 3,000円(tax in.)
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