2016/09/28
リル・ウェインの2作品『Tha Carter III』と『We Are Young Money』での仕事で支払われるはずだった報酬をめぐり、彼のレコードレーベル、ヤング・マネー・エンターテインメントを相手に提訴していた米ラッパーのデヴィッド・バナーが、少なくとも16万ドル(約1,600万円)の支払いを受け取ることが裁決により認められた。
米ゴシップ・サイト“TMZ”が9月27日に報じた内容によると、バナーは同訴訟に対応しなかったヤング・マネーの欠席裁判により勝訴したとのこと。未払い金として受け取るのは、利息を含め総額16万4,303ドル19セントだという。
しかしながら、バナーは今回の勝訴を公にしようとはしていないのだ。彼は米ビルボードに宛てたメールで次のように述べている。
「エンターテイナーとして、我々のビジネスは非常に複雑なものであり、一般に公開すべき事ではないと考えている。アメリカという国はいつも、黒人同士を(古代ローマの)剣闘士のように争わせようとし、我々が衝突するとおもしろがる。俺は今回の訴訟について何のコメントもしていない。この件は単に公的記録上の問題だからだ。俺は自分のクライアント全員を尊重しているし、我々のビジネスが公共の場にさらされることに恐れを感じているんだ(そんなことより、警察が無実なアフリカ系の人々を殺していることに目を向けるべきだ!)」
“TMZ”によると、バナーは昨年初めてヤング・マネーを相手に「La La」と「Pussy Monster」(いずれも2008年のアルバム『Tha Carter III』収録)についての訴訟を起こしたそうだ。同2曲では13万8,787ドル19セント(約1,395万円)をロイヤリティとして受け取る話を2012年にしていたものの、1セントも支払われなかったという。バナーはさらに、2009年のコンピレーション・アルバム『We Are Young Money』に収録の「Streets is Watchin」にて、1万5,392ドル57セント(約155万円)を受け取る権利があるとも主張していた。
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