2016/09/10 12:00
一昔前までは、映画とのメディアミックスでヒット曲やスターが生まれるというのはよくある戦略だった。薬師丸ひろ子や原田知世が主演した80年代の角川映画などはその典型だろう。映画を観ていなくても、CMや歌番組を通じて主題歌は誰でも知っていたのだ。そんな当時を思い出すのが、先月末に公開された映画『君の名は。』。RADWIMPSが主題歌だけでなく、映画全体のサウンドトラックを手がけたこともあり、映画のヒット自体が彼らのヒットと直結している。
というのも、今週のHot100では、ベスト10の中になんと、そのサントラ作品4曲もチャートイン。しかも、驚くべきことに、Hot Animationでは、その4曲が1位から4位までを独占しているのだ。これはチャート史上初の出来事だろう。もちろんメインの主題歌である「前前前世」は随分前からチャート上位をキープしてきた(【表1】)。Hot100では、8/8付で4位になってからは常にベスト10に入っている。これは楽曲自体の評価や、映画の前評判がチャートに表れたといっていいだろう。
逆に、Hot Animationで2位となった「スパークル」は、8/29付で初チャートイン(【表2】)。映画の口コミ評価や動員数の増加と比例するようにどんどん上昇している。セールス数(紫のグラフ)とツイッターの指数(水色のグラフ)だけで、ここまで上ってくるのが驚異的だ。一方のHot Animationで3位をマークした「なんでもないや」は、ラジのオンエア回数でも上位につけているし、4位の「夢灯籠」もまだまだ伸びしろはある。来週以降もRADWIMPSと映画との密月関係が、チャート上位を騒がせそうだ。text by 栗本斉
表1:「前前前世」RADWIMPS
表2:「スパークル」RADWIMPS
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