Billboard JAPAN


NEWS

2016/09/11

米カントリー界で圧倒的人気を誇るデュオによる、BSBやティム・マックグロウ参加の今の季節にピッタリな1枚(Album Review)

 人気カントリー・デュオ、フロリダ・ジョージア・ラインの3作目となるアルバム『ディグ・ユア・ルーツ』が、1stアルバム『ヒアズ・トゥ・ザ・グッド・タイムズ』(2012年)から3作連続で、カントリー・チャートNo.1デビューを果たした。

 アルバムからは、彼らお得意の泣かせのメロウ「H.O.L.Y.」が大ヒット。大自然の中で歌うビデオが曲のイメージとピッタリで、視聴回数は間もなく7000万回を突破する。そして、アルバムのリリースと同時に、2ndシングル「メイ・ウィー・オール」のビデオも公開され、早くも400万視聴回数を記録している。

 この曲は、「H.O.L.Y.」とは対照的なカントリー・ロックらしい仕上がりになっていて、フィーチャリング・ゲストとして、カントリー界の大御所、ティム・マックグロウが参加している。ティムの他には、レゲエ界の神、ボブ・マーリーの息子、ジギー・マーリーや、日本でも大ブレイクした人気グループ、バックストリート・ボーイズといった、カントリー畑以外からも人気アーティストが参加している。フロリダ・ジョージア・ラインは、自身のブレイク曲「クルーズ」(2012年)で、ラッパーのネリーともコラボレーションしている。

 プロデューサーは、ニッケルバックやドートリーなど、人気ロック・バンドのアルバムを手掛けてきた、ジョーイ・モワが担当。前2作とサウンド面での大きな違いはないが、ややチャラいイメージがあったデビュー当初よりは、余裕がみられるようになった気がする。長髪のタイラー・ハバードは29歳、短髪のブライアン・ケリーは8月26日に31歳の誕生日を迎えたばかりだ。

 日本でもラジオなどから火が付き、「泣ける」と話題の「H.O.L.Y.」が収録された『ディグ・ユア・ルーツ』には、他にも名曲が勢揃い。夏の終わり、秋のはじまりにもピッタリの本作で、センチメンタルな気分に浸ってみては如何だろうか。

Text:本家一成

◎リリース情報
『ディグ・ユア・ルーツ』
フロリダ・ジョージア・ライン
2016/08/26 RELEASE
デジタル配信&輸入盤

フロリダ・ジョージア・ライン その他の画像・最新情報へ

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <インタビュー>YUTA(NCT) ミニアルバム『Depth』に込めたソロアーティストとしての挑戦――「たくさんの経験があったから今がある」

  2. 2

    和楽器バンド、活休前最後のツアーが開幕 10年分の感謝をこめた渾身のステージ

  3. 3

    JO1、ワールドツアー開催を発表「ここから世界に羽ばたいていきます」

  4. 4

    櫻坂46、躍進した2024年の集大成を魅せたグループ4周年ライブでZOZOマリン史上最大となる72,000人を動員

  5. 5

    <インタビュー>米津玄師 新曲「Azalea」で向き合った、恋愛における“距離”――「愛情」の源にある“剥き身の生”とは

HOT IMAGES

注目の画像