Billboard JAPAN


NEWS

2009/11/25 00:00

ニューヨーク州シラキュース(ウォー・メモリアル)公演

11/22のニューヨーク州シラキュースでのPHISHのショーのチケットが10月に売り出されたとき、6,700枚のチケットは15分間ですべて売り切れてしまった。それにはもっともな理由があった。PHISHが最後にウォー・メモリアル・アリーナで演奏したのは1994年11月。地元のファンは次のショーを心待ちにしており、バンドもたしかにやる気十分だった。

ギタリストのTREY ANASTASIOと共にステージに戻ってきたのは、キーボーディストのPAGE MCCONNELL、ベーシストのMIKE GORDON、そしてドラマーでありシラキュース出身のJON FISHMANだった。2番目のセットの中頃、ANASTASIOはFISHMANの帰郷に敬意を表してみせた。「僕たちは今夜、彼が最初の5つのコンサートを見た会場でプレイしているんだ」と彼は「BIG BLACK FURRY CREATURES FROM MARS」(2009年3月の再結成以来演奏していなかった曲)をやったあとで語った。またANASTASIOは地元の歯科矯正医であるFISHMAN
の父親が客席にいることを知っており、ドクターFISHMANにかかったことのある人は立ち上がるようにと言って観客を喜ばせていた。

PHISHはふたつの大変異なる2時間のセットで観客を驚かせた。最初からある程度演奏する曲は考えてあったのだろうが、セットリストはほとんどス
テージ上で決められているようだった。最初のセットは2番目ほどインプロビゼーションが多くなく、短めの曲をタイトに演奏して、得意のじゃム・セッションは後半に残していた。オープニングの「DAVID BOWIE」のジャムがいったんスタートするとバンドは5年間の休業期間をまったく感じさせなかった。

観客はPHISHがシラキュースに戻ってきてくれたことを非常に喜んでいるようすで声援を送り続けていた。入れなかった何千人ものファンが会場を取り巻いていた。

関連記事