2016/08/27
2016年の芸能界において、最大の話題といえば、間違いなくSMAP解散とそこにまつわる様々なニュースだろう。1988年にデビューして以来、常にトップ・アイドルの座をキープしてきたことは、今さら説明するまでもない。他のジャニーズ系グループと比べても、彼らの楽曲の認知度は世代を超えて圧倒的だ。
今年1月の謝罪会見から先日の解散宣言の流れで、彼らの最大のヒット曲「世界に一つだけの花」は、ずっとチャートインし続けている。しかも、今週はHot100で3位という驚くべき結果となった(【表1】)。この曲は、解散を望まないファンの購買運動が話題になったが、CDの売上自体は時期によってかなりムラがある(紫のグラフ)。しかし、話題性は継続し続けている。その証拠にツイッターの指数はほぼ毎週の様にベスト10に入ってきており、そのうち何度も首位を獲得している(水色のグラフ)。それだけ、彼らの一挙手一投足が気になるということだろう。ドラマやCMのタイアップやリイシューなどで旧曲がチャート上位に入ってくることは珍しくはないが、社会現象ということだけでここまでの結果を出すとは、さすが国民的アイドルだとあらためて感じさせてくれる。
また、この騒動の渦中でリオ五輪のイメージソングとして使用された「ありがとう」も、今週のHot100では6位にまで浮上(【表2】)。こちらは8/15付けで26位まで急浮上し、オリピックの盛り上がりとともに上昇したが、やはりツイッターのつぶやき指数がポイント(水色のグラフ)。これまでのファンへのメッセージとも受け取られる歌詞が、10年前のヒット曲であるにもかかわらず、まるで解散のために作られた楽曲に聞こえるのも話題となった要因だろう。
SMAPは年内一杯の活動で解散するということもあり、まだまだこれからもチャート上での波乱はありそうだ。他の楽曲も含めて、彼らの動向とチャートアクションに注目しておきたい。text by 栗本斉
表1「世界に1つだけの花」SMAP
表2「ありがとう」SMAP
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