2016/08/06 12:00
これまでにも何度か書いてきたが、ビルボードのHot100は、たんにCDの売上だけでチャート構成しているのではない。ラジオのオンエア回数、ツイッターのつぶやき指数、動画サイトでの再生回数など、様々な要素から成り立っている。よって、リリース前からチャート上位に飛び込んでくることも珍しくない。しかも、それらの楽曲は大ヒットの予感を感じさせるなど、少なからずワクワクさせてくれるのも嬉しい。
今週4位にランクインしたRADWIMPSの「前前前世」は、そういった意味では非常に期待できる一曲だ(【表1】)。この曲は今夏公開の映画『君の名は。』の主題歌であり、映画のサントラ自体をRADWIMPSが手がけている。8/24に主題歌を含むアルバム・リリースが予定されているが、すでにツイッター上では大きな話題となっており、情報公開、ラジオのオンエア解禁、そして先週の先行配信と、ニュース性の高いタイミングごとにツイッターの指数も急上昇(水色のグラフ)。この様子では、アルバム・リリースや映画公開の8月末には今以上にチャート上位にランクインすることが予想される。その後、アーティスト・パワーと映画の評判の相乗効果でどこまで上位にとどまるのか、今から非常に楽しみである。
同様に、リリース前に22位にランクインしているWANIMAの「ともに」にも注目しておきたい(【表2】)。8/3のシングル『JUICE UP!!』のリード曲であり、現時点ではリリースされているが、今週のチャート集計時点ではカウントされていない。しかし、CMタイアップで話題ということもあり、リリース間近であることによるプロモーション効果で急上昇。特にツイッターの威力は大きく(水色のグラフ)、リリース後はどのように話題を継続していくかがポイントだ。とにかく、こちらもチャートの推移が楽しみになる一曲といえるだろう。text by 栗本斉
【表1】RADWIMPS「前前前世」
【表2】WANIMA「ともに」
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード 2025年 年間Top Lyricists】大森元貴が史上初となる3年連続1位 前年に続き5指標を制する(コメントあり)
2
【ビルボード 2025年 年間Artist 100】Mrs. GREEN APPLEが史上初の2連覇を達成(コメントあり)
3
【ビルボード 2025年 年間Top Albums Sales】Snow Manがミリオンを2作叩き出し、1位&2位を独占(コメントあり)
4
【ビルボード 2025年 年間Top Singles Sales】初週120万枚突破の快挙、INI『THE WINTER MAGIC』が自身初の年間首位(コメントあり)
5
<年間チャート首位記念インタビュー>Mrs. GREEN APPLEと振り返る、感謝と愛に溢れた濃厚な2025年 「ライラック」から始まった“思い出の宝庫”
インタビュー・タイムマシン







注目の画像




8月8日付 Billboard JAPAN Chart
乃木坂46「裸足でSummer」、74.9万枚を売上げ総合首位、TwitterではRADWIMPSが急伸
【Chart insight of insight】祝!100回チャートイン 秦 基博の名曲「ひまわりの約束」がいまだに上位に鎮座する理由
【Chart insight of insight】ジャニーズ VS EXILE。勝負の行方は? NEWSとEXILE THE SECONDの一騎打ち
【Chart insight of insight】毎年チャートインは確実! ドリカムが夏に売れる秘密とは?










