2016/07/13
7月1日に、およそ2年ぶりとなる新曲「M.I.L.F. $」をリリースし、今週(7月23日付)の米ソング・チャートで34位にデビューを果たした、2000年代を代表する歌姫、ファーギー。ブラック・アイド・ピーズが初のチャートインを果たしたのも、ファーギーが新メンバーとして加わった2003年の「ホエア・イズ・ザ・ラヴ」からで、彼らの成功も、ファーギーあってのものなのだ。そのファーギーが、今年10年ぶりとなる新作、『ダブル・ダッチェス』をリリースする予定。ということで、彼女が携わったこれまでのヒット曲をご紹介する。
◎「ホエア・イズ・ザ・ラヴ」(ブラック・アイド・ピーズ) 2003年
(米ビルボード・ソング・チャート8位 / 2003年間チャート26位)
ブラック・アイド・ピーズ初のチャートインにして、キャリアを代表する大ヒットとなった、ブレイク曲。ファーギーが参加したことで、多くのファンを獲得したこと、そして誰もが口ずさめるサビのメロディが、ヒットの要因。当時ソロデビューを果たしたばかりの、ジャスティン・ティンバーレイクがフィーチャーされていることも、注目された。
※ブラック・アイド・ピーズ 3rdアルバム『エレファンク』収録
◎「ドント・ファンク・ウィズ・マイ・ハート」(ブラック・アイド・ピーズ) 2005年
(米ビルボード・ソング・チャート3位 / 2005年間チャート13位)
4thアルバム『モンキー・ビジネス』からの先行シングルで、初のTOP3入りを果たした大ヒット曲。インドの女性シンガー、アーシャー・ボーンスルの「Ae Naujawan Hai Sab Kuchh Yahan」をサンプリングし、エキゾチックなフック・パートを見事に歌いこなすファーギーが印象的な1曲。この曲で、彼らの知名度は一気に高まった。
※ブラック・アイド・ピーズ 4thアルバム『モンキー・ビジネス』収録
◎「マイ・ハンプス」(ブラック・アイド・ピーズ) 2005年
(米ビルボード・ソング・チャート3位 / 2005年間チャート32位)
「ドント・ファンク・ウィズ・マイ・ハート」のヒットに便乗し、エキゾチック路線のこの曲も、最高位3位をマークする大ヒットを記録した。ヴォーカル・パートだけではなく、ラップを絡めるファーギーが定着したのも、「マイ・ハンプス」が始まりだった。大ヒットしたソロ・アルバムの楽曲制作も、この曲からヒントを得たのかもしれない。
※ブラック・アイド・ピーズ 4thアルバム『モンキー・ビジネス』収録
◎「ロンドン・ブリッジ」 2006年
(米ビルボード・ソング・チャート1位 / 2006年間チャート22位)
ソロ・デビュー曲にして、自身初の首位獲得曲。ブラック・アイド・ピーズ時代に培ったラップと、グウェン・ステファニーの「ホラバック・ガール」(2005年)に似せた、ファンク調のヒップホップ・トラックが当時大ウケした。軽やかなダンスを披露したビデオも人気に。この曲を皮切りに、ソロ・プロジェクトは大成功を収める。
※ファーギー 1stアルバム『プリンセス・ファーギー』収録
◎「ファーガリシャス」 2006年
(米ビルボード・ソング・チャート2位 / 2007年間チャート19位)
惜しくも首位は逃したが、ロングヒットを記録し、翌2007年間チャート19位にランクインする大ヒットを記録。ブラック・アイド・ピーズの核、ウィル・アイ・アムをフューチャリング・ゲストに迎えた、エレクトロ調のヒップホップ・ソングで、ファーギーの高速ラップが光る1曲。カラフルなPVも女子に大人気。
※ファーギー 1stアルバム『プリンセス・ファーギー』収録
◎「グラマラス」 2007年
(米ビルボード・ソング・チャート1位 / 2007年間チャート10位)
デビュー・アルバムから2曲目のNo.1をマークした、ミディアム調のR&Bソング。ラッパー、リュダクリスをゲストに迎え、これまでの楽曲よりトーンを落とした、アダルト志向のブラック・ミュージックに仕上がっている。映画のシーンのような、スケールの大きいビデオも話題に。
※ファーギー 1stアルバム『プリンセス・ファーギー』収録
◎「ビッグ・ガールズ・ドント・クライ」 2007年
(米ビルボード・ソング・チャート1位 / 2007年間チャート4位)
自身3曲目のNo.1獲得にして、自身最大のヒット曲となった、初のバラード曲によるシングル。これまでのヒット曲では、ラップを披露することが多かったファーギーだが、この曲で歌唱力の高さをアプローチすることにも成功。同年には、ビヨンセがこの曲にソックリの「イレプレイスブル」を年間チャート首位に送り込んでいる。
※ファーギー 1stアルバム『プリンセス・ファーギー』収録
◎「クラムジー」 2007年
(米ビルボード・ソング・チャート5位 / 2008年間チャート26位)
知る人ぞ知る、80年代のラッパー、ジミー・スパイサーの「バブル・バンチ」をサンプリングした、ヒップホップ感覚のポップ・ソング。間もなく訪れる、EDMブームを意識したようなデジタル音が印象的で、ビデオでも近未来的なシーンが登場する。ファーギー・ファンからの人気が高い1曲。
※ファーギー 1stアルバム『プリンセス・ファーギー』収録
◎「ジャスト・スタンド・アップ」 2008年
(米ビルボード・ソング・チャート11位)
タイトルが示す通り、癌への意識向上と闘病支援を行うキャンペーン・ソングとしてリリースされた、チャリティー・ソング。当時大活躍していた、ビヨンセ、リアーナ、マイリー・サイラス、マライア・キャリーなど、そうそうたる顔ぶれが揃う中、ファーギーはトリを務めるという偉業を成し遂げた。
※アルバム未収録
◎「ブン・ブン・パウ」(ブラック・アイド・ピーズ) 2009年
(米ビルボード・ソング・チャート1位 / 2009年間チャート1位)
ファーギーのソロ活動大成功を経て、3年ぶりにブラック・アイド・ピーズが集結し、その復帰第一弾シングルとなるこの曲で、グループとしては初のNo.1を獲得する。後に大ブームとなるエレクトロ・ホップの走りともいえるナンバーで、2009年の年間首位をマークする大ヒットに至ったのも納得。
※ブラック・アイド・ピーズ 5thアルバム『The E.N.D.』収録
◎「アイ・ガッタ・フィーリング」(ブラック・アイド・ピーズ) 2009年
(米ビルボード・ソング・チャート1位 / 2009年間チャート4位)
年をまたいでしまったため、2009年の年間チャートでは4位どまりだったが、本来は「ブン・ブン・パウ」よりもヒットを記録している、ブラック・アイド・ピーズ最大のヒット曲。日本での知名度も高く、今でもCMやTV番組で起用されている。ファーギーの出番は少ないが、フロアでも盛り上がるビデオでは、存在感を放っている。
※ブラック・アイド・ピーズ 5thアルバム『The E.N.D.』収録
◎「アイマ・ビー」(ブラック・アイド・ピーズ) 2009年
(米ビルボード・ソング・チャート1位 / 2010年間チャート20位)
アルバム『The E.N.D.』からの3曲目の首位獲得曲で、「ブン・ブン・パウ」第二弾ともいえる、同テイストのエレクトロ・ホップ。ロボットが登場したり、宇宙服のような戦闘服を着てバトルを繰り広げるビデオには億単位の費用を要し、当時彼らがいかに稼いでいたかを物語る。
※ブラック・アイド・ピーズ 5thアルバム『The E.N.D.』収録
◎「ザ・タイム(ダーティー・ビット)」(ブラック・アイド・ピーズ) 2010年
(米ビルボード・ソング・チャート1位 / 2011年間チャート37位)
6thアルバム『ザ・ビギニング』からの先行シングルで、「アイ・ガッタ・フィーリング」のヒットを意識した、EDM調のダンス・ナンバーに仕上げるも、二番煎じという印象は否めなかった。エフェクトされたファーギーのヴォーカルも、やや残念な仕上がりに。この曲では、若干迷走したような印象を受ける。
※ブラック・アイド・ピーズ 6thアルバム『ザ・ビギニング』収録
◎「ジャスト・キャント・ゲット・イナフ」(ブラック・アイド・ピーズ) 2011年
(米ビルボード・ソング・チャート3位 / 2011年間チャート10位)
最高位は3位どまりだったが、ロングヒットを記録し、2011年の年間チャート10位にランクインする大ヒットとなった、キャリアを代表する1曲。「ザ・タイム」の失敗を取り戻すかのように、サビにファーギーの美しいファルセットを起用し、エレクトロ調だが、うるさい印象を与えないミディアム・サウンドがリスナーに好評だった。
※ブラック・アイド・ピーズ 6thアルバム『ザ・ビギニング』収録
Text: 本家 一成
◎ファーギーが携わったヒット曲14曲を厳選
http://bit.ly/29L1kFB
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