2016/07/06
ベーシストのパズ・レンチャンティンが正式メンバーとして加入した新生ピクシーズが2年半振りの新作『ヘッド・キャリア』を2016年9月30日に世界同時リリースする。
1986年に米ボストンで結成され、USグランジ/オルタナ・ムーブメントを牽引し、カート・コバーン(ニルヴァーナ)をはじめ、トム・ヨーク(レディオヘッド)、ボノ(U2)など様々なアーティストに影響を与えたピクシーズ。2014年には23年振りとなる新作『インディ・シンディ』をリリースし、同年の【SUMMER SONIC】での来日など話題を振りまいた彼らが、2年半ぶりとなる新作『ヘッド・キャリア』を完成させた。
全12曲を収録した今作には、サイケデリア、不協和音、そしてサーフ・ロックが融合され、プロデュースを手がけたのはトム・ダルゲティ(キリング・ジョーク、ロイヤル・ブラッド)。レコーディングは、かの有名なRakスタジオにて、今年の2月から3月中旬の6週間にかけて行なわれたという。アルバムのアートワークは、長年ピクシーズのアート・ディレクターを務める伝説のグラフィック・デザイナー、ヴォーン・オリバーが手がけている。
今作の制作過程についてドラマーのデイヴィッド・ラヴァリングは次のように話している。「俺たちにとってこれだけ多くの時間を新曲に費やせるっていうのは贅沢なことだったよ。レコーディングに取り掛かる頃には、全員新曲を知り尽くしていたから、『インディ・シンディ』の時と比べて半分の時間で制作できた。トムとの制作も素晴らしかった。彼はプリプロダクションから参加してくれたんだけど、俺たちみんなが集中して最良の音楽を作れるように重要な役割を担ってくれたんだ」
そして今作からバンドの正式メンバーに加入したのが、これまでサポートを務めてきたパズ・レンチャンティン(B/Vo)。2013年にオリジナル・メンバーであったベーシストのキム・ディールが脱退して以降、2014年1月にスタートしたツアーよりア・パーフェクト・サークルやズワンの元メンバーであるパズが代役を務めてきた。そんな彼女が、今作ではレコーディングにも参加し、ブラック・フランシスとともに手がけた「All I Think About Now」では、ドリーミーなソプラノ・ヴォーカルも披露している。
「最初のリハーサルに参加したときはとても緊張したわ。埋めるべき穴がものすごく大きくて、とにかくファンのために精一杯オリジナルのサウンドに近づけるように努力した。この間ずっとピクシーとは何かっていうのを学んできて、今では私の心にも魂にも、彼らの音楽に対する愛情が埋め込まれ、やっと自分自身もピクシーになれた気がするの。これからはピクシーズのこれまでを振り返るのではなく、未来に目を向けていきたいわ」とパズは語っており、デイヴィッドは「パズは最高の存在さ。面白いし、彼女がいると今までで最も楽しいんだ。ステージ上でもオフでもみんな最高の時間をともに過ごしているよ」と話している。
現在アルバムから新曲「Um Chagga Lagga」がピクシーズの海外オフィシャル・サイトで公開されている。
◎「Um Chagga Lagga」試聴
http://pixiesmusic.com
◎『ヘッド・キャリア』トラックリスト
1. Head Carrier
2. Classic Masher
3. Baal's Back
4. Might As Well Be Gone
5. Oona
6. Talent
7. Tenement Song
8. Bel Esprit
9. All I Think About Now
10. Um Chagga Lagga
11. Plaster Of Paris
12. All The Saints
◎リリース情報
『ヘッド・キャリア』
ピクシーズ
2016/9/30 RELEASE
※世界同時発売、日本盤詳細情報は後日公開
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