2016/06/20
結成3周年を迎えた新生・東京パフォーマンスドールが、その記念日である6月19日 品川ステラボールにて【東京パフォーマンスドール 3rd Anniversary ダンスサミットネイキッドSP!!】を開催した。
<PLAY×LIVE『1×0』劇中歌も連続披露「この世界は想像したことが叶う」>
2013年6月、約17年ぶりに新メンバーにて復活した東京パフォーマンスドール(通称:TPD)。彼女たちの最初のミッションは、女優の篠原涼子、EAST END×YURIの市井由理、穴井夕子らを輩出した初代TPDが残した伝説とも比較される中で、演劇と映像、歌とダンスを芸術的かつ革新的に融合したデビュー公演【東京パフォーマンスドール PLAY×LIVE『1×0』(プレイライブ ワンバイゼロ)】に挑戦し、新しいTPDの形を世間に印象付ける事だった。3周年記念公演は、そのステージで最初に披露した「ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.-」からスタート。まだ芸能界や表現の世界のことなんて全然分からないながらも、当時のアイドルシーンの最先端とも思わせた総合芸術にチャレンジし、そこで毎回主役を変えながら演じてきた【PLAY×LIVE『1×0』】EPISODE1~EPISODE5の劇中歌(Lost Without You~In The Wonderland~Secret Garden~Bitter Sweet Memory~The Perfect Day)も、当時の世界観を踏襲しながら今の9人の表現力でもってすべてパフォーマンス。
「この世界は想像したことが叶う」とは、【PLAY×LIVE『1×0』】EPISODE5のクライマックスで発信されるメッセージだが、その言葉に嘘偽りがないことを9人が証明してきたこと、そしてこれからも証明していく気概をステージで9人は体現していく。
<オムニバスショートムービー然とした世界観 大縄跳びリベンジに挑戦も>
また、その『1×0』の概念を引き継ぎながら「約90分間にわたるノンストップ・ライブパフォーマンス“ダンスサミット”」を全国各所で敢行してきた【DANCE SUMMIT“1×0”】のブロックへ「MY UNIVERSE」からシフトされると、メンバー9人個々のキャラクターを爆発させていくソロ/ユニット曲(SHADOW DANCER~ビバ!ケ・セラ・セラ~サヨナラの法則~異国 ~Tokyo In The Night~~Raining~月に吠える~恋して女みがいて~ふたりのストーリー~Darlin’)を次々と早着替えを繰り返しながら連発。デビュー公演でいきなり高い演技力を磨く事が義務付けられた9人が、世界観の振り切れた各ナンバーのヒロインになりきって歌い踊り、まるでオムニバスのショートムービーを観ているかのような感覚へとライブで落とし込む、これまた他のアイドル現場ではお目にかかれないエンターテインメントショーを展開していく。
ちなみに、神宮沙紀がメインボーカルを務め、毎回お祭り騒ぎを起こしている「ビバ!ケ・セラ・セラ -Rearranged ver.-」。この曲は今年2月に開催された【東京パフォーマンスドール ダンスサミットネイキッドSP2016 ~R・G・B~@Zepp DiverCITY TOKYO】で披露した際、曲中に大縄跳びに挑戦するというサプライズを繰り広げたのだが、全く跳べず大失敗。そのリベンジ戦をなんとこの結成3周年公演にて展開! メンバーが1人ずつ大縄の輪に飛び込んでいき、ノーミスで目標の20回に見事達成してみせ、会場は大喝采と笑顔で溢れかえった。
<9人でゼロから育ててきたもうひとつのTPD「鳥肌が立つほど感動してます!」>
そして、本編クライマックスは、体力の極限にまで己の体を追い詰めながら圧倒的なパフォーマンスを見せてきた【ダンスサミット ネイキッド】、そのコンセプトを踏襲する形で持って、先代のTPD楽曲ではなく、高嶋菜七、上西星来、櫻井紗季、浜崎香帆、脇あかり、飯田桜子、神宮沙紀、小林晏夕、橘二葉、この9人でゼロから育ててきた正真正銘新生TPDのキラーチューンだけを(TIME~HEART WAVES~SURVIVAL!!~DREAM TRIGGER~BRAND NEW STORY~逆光×礼賛~DREAMIN’)息をつく間も与えない全身全霊のノンストップパフォーマンスでもって畳み掛けていく。観る者をひたすら鼓舞させ続けていくアプローチに挑むのはライブ終盤における定石だが、ここまで圧倒的な熱量で表現できるガールズグループなんて滅多にいない。ましてや結成から3年、CDデビューから2年でこの領域に辿り着けたアイドルなどそうは見つけられないだろう。
終盤に上西星来も「今、鳥肌が立つほど感動してます! みんな、ありがとー!!」と叫んでいたが、9人が3年間で積み上げてきたものを全力で魅せつけるアクトは、やはり凄まじかった。何度涙ぐんだか分からないほど感動的だった。だからこそ思う。この日の「DREAMIN'」における感動的な光景は、あの夢の歌と音楽は、彼女たちの目標であり、そして超えていかなければいけない場所、日本武道館や横浜アリーナで体感したい。先代TPDに叶えられて、この9人に叶えられない夢などきっとない。などど勝手に熱くなりながら思っていたのだが、その想いは、9人のほうが何倍も強く強く抱いていることにすぐ気付かされることになる。
<笑いに包まれた素で勝負に挑む姿、辛く険しい夢の大舞台へ止まらず進み続ける9人のドリーマー>
この日、圧巻のパフォーマンスで魅せた1部と打って変わり、2部では【東京パフォーリンピック2016】と題し、TPDメンバーが「振付早覚え」・「ロングトーン」・「借り物競争」・「障害物競走」でご褒美を賭け競い合う企画が開催された。リーダーの高嶋菜七が「いつも応援してくださっている皆のために頑張ります」と開会宣言し、NHKキャラクター・どーも君と東京パフォーマンスどーもの「Domobics -どーもびくす-」で会場みんなと準備運動。その後、「振付早覚え」の見本VTRで加藤諒が登場し、凄まじいダンスを披露した。「ロングトーン」では、浜崎香帆が裏声の美声を響かせるも、策を講じた脇あかりが見事勝利。「借り物競争」でファンとの交流を楽んだ後、最後の競技「障害物競走」ではメンバーが各障害に苦戦する姿、どう対処するのかと10代の少女たちの素が垣間見れた。茶番とも言える内容ではあったが、TPDがファンに対する感謝を等身大で楽しく訴えることが出来た場となったことは確かだ。
飯田桜子の優勝で終えた企画から、メンバーのオーディオコメントが付いた3年間を振り返る映像がスクリーンに映し出され、その間に経験してきた物語の壮絶さを改めて会場と共有する。そして純白の正装に身を包んだTPDは、一人ずつ胸に秘めていた想いと夢をスピーチ。飯田桜子が「先代のTPDが立った武道館に、この9人で絶対に立ちたいです!」とファンに誓う。そして高嶋菜七は、自身と上西星来のみバックダンサーで出演したことのあるNHK『紅白』にTPDとして出ると約束し、「夢の叶う未来で、流す涙がいつになるかわかりませんが、これからも頑張っていきます。」と、神宮沙紀によるピアノ生演奏にのせ、8人のコーラスワークで構成した「DREAMIN'」を披露。TPDの夢を一緒に叶えていこうと決意するファンと共に大合唱を生み出し、笑いあり、涙ありの3周年記念パーティに幕を下ろした。
ここから4年目に突入していき、夢の大舞台へ日に日に一歩ずつ進んでいることを魅せつけたTPD。1部で新衣装とともに初披露された「純情カオス」がTVアニメ『逆転裁判~その「真実」、異議あり!~』の新EDテーマに決定するなど、勢いそのままに今後の活躍からも目が離せない。
取材&テキスト:平賀哲雄(1部)/古川泰佑(2部)
(C)CAPCOM/読売テレビ・A-1Pictures
◎ライブ【東京パフォーマンスドール 3rd Anniversary ダンスサミットネイキッドSP!!】
06月19日(日)品川ステラボール セットリスト:
1部
01.ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.-
02.十代に罪はない -Rearranged ver.-
03.夢を -Rearranged ver.-
04.東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ -Rearranged ver.-
05.Lost Without You
06.In The Wonderland
07.Secret Garden
08.Bitter Sweet Memory
09.The Perfect Day
10.MY UNIVERSE
11.SHADOW DANCER -Rearranged ver.-
12.ビバ!ケ・セラ・セラ -Rearranged ver.-
13.サヨナラの法則 -Rearranged ver.-
14.異国 ~Tokyo In The Night~ -Rearranged ver.-
15.Raining
16.月に吠える -Rearranged ver.-
17.恋して女みがいて -Rearranged ver.-
18.ふたりのストーリー
19.Darlin’
20.TIME
21.HEART WAVES
22.SURVIVAL!!
23.DREAM TRIGGER
24.BRAND NEW STORY
25.逆光×礼賛
26.DREAMIN’
EN1.WE ARE TPD!! -type1-
EN2.純愛カオス
EN3.RAISE YOUR HANDS
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