2016/06/11
映画『夏美のホタル』の初日舞台あいさつが11日、東京都内で行われ、出演者の有村架純、工藤阿須加、光石研、吉行和子、原作の森沢明夫氏、廣木隆一監督が登壇した。
本作は、森沢氏の実体験を基にした同名小説を映画化。将来の夢と進むべき道に思い悩む夏美(有村)が、父と過ごした思い出の場所に向かい、そこで出会った人たちとの交わりを通して、家族の愛を再発見する。
有村は上映後の観客に向かって「皆さん、朝から優しい気持ちになれましたか?」と笑顔で問い掛け、「この映画を見て、家族とのつながりや人と人との愛情の深さを感じ取っていただけたら」とアピ-ルした。
本作は“思いをつなぐ物語”ということで、この日は、俳優、人生の先輩として光石、吉行らが若手の有村と工藤に向けてエ-ルを送ることになった。
まずは光石が、夏美の恋人役を演じた工藤にメッセ-ジを。「工藤くんは、しんから真面目な男。ふざけたやつが真面目ぶってもメッキがすぐはがれちゃう。これはかけがえのないもの。これをいつまでも忘れずに俳優生活を続けてください」と語り、「あとはお父さん役は光石研で…」と付け足して笑わせた。
これに対して工藤は「自分で言うのも何ですが、僕は真面目だけが取り柄。光石さんの言葉を胸に頑張っていきたい」と約束し「お父さん役は光石さんで」と言葉を加えてほほ笑んだ。
続いて吉行は「本当に二人共、すてきな人たち。前からファンだったんですが、ご一緒してますますそんな気持になりました。すごく自然でいいですね。これからこの新鮮さをずっと持って、かつ、もっと冒険していろんな役をやって、たくましくなっていっていただきたいと思います」と愛情たっぷりにコメント。
これを受けて有村は「こうやって直接言葉を頂く機会がないので、すごくうれししい」と感謝し「私も、現場で光石さん、吉行さん、小林(薫)さんのお芝居を、メモを取るように、食い入るように見ていました。その場の空気を全部巻き込む力が本当に素晴らしく、自分もそんなふうになれるよう勉強させていただきたいと思います」と真摯(しんし)に応えた。
(左から)廣木隆一監督、光石研、工藤阿須加、有村架純、吉行和子、原作の森沢明夫氏
エンタメ OVO
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