2016/06/11 12:00
もう圧巻としか言い様がない今週のHot100。AKB48の新曲「翼はいらない」が、ダントツで首位を獲得した(【表1】)。
今作は、懐かしのフォークソング風というかなりの変化球。メロディーやアレンジもそうだが、タイトルの付け方やホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫監督が手がけたミュージック・ビデオも含めて、イメージ戦略も巧妙。241.7万枚を売上げ、他の楽曲に大差を付けた。もちろん、売上だけでも大きなポイントだが、楽曲の評価の高さからラジオでのオンエア回数も急上昇(緑のグラフ)。ツイッターのつぶやき回数も上々だ(水色のグラフ)。シングルの形態違いが多数あることや、総選挙の投票券が封入されているなどでの賛否両論も聞かれるが。いきなりダブルミリオンを売り上げる強さは、他にはない。
一方、2位をマークしているのが、Flowerの新曲「やさしさで溢れるように」(【表2】)。タイトルを見ただけで気付いた人も多いだろうが、この曲はJUJUが2009年にヒットさせたシングル・ナンバーのカヴァー。封切りされたばかりの映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の主題歌になっており、パブリシティもかなり多いので、これまでにはない初動を見せている。実売の結果はもちろん、ツイッターのつぶやき数(水色のグラフ)やラジオのオンエア回数(緑のグラフ)も上々だが、なんといっても動画再生数1位というのがこの曲の強みだろう(赤のグラフ)。岩田剛典と高畑充希の両主役が演じる映画のシーンを織り交ぜたことが幸いし、興行成績次第ではさらに再生数が伸びてロングセラーの兆しも見えるはず。AKB48をはじめとする強豪にどこまで対抗できるか、今後も注目したい。text by 栗本斉
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AKB48「翼はいらない」、241.7万枚を売上げ他曲を圧倒、総合首位獲得
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