2016/05/25
2016年5月21日、22日の2日間、東京・新木場若洲公園にて【METROCK 2016 東京】が行われた。本記事ではその2日目の初日公演の模様をレポートする。
初日の不安定な雨模様から一転、2日目は終日晴天に恵まれた。絶好のフェス日和でスタートした2日目のオープニングはキュウソネコカミ。テレビ朝日の某音楽番組テーマ曲で登場し会場から笑いを誘った彼らは、1発目の「MEGA SHAKE IT!」から全開フルモード。ライブ前に、これから出演するアーティストのアナウンスが流れたのだが、歓声の差に不満を持ったヤマサキセイヤが「おいー、星野源、ONE OK ROCK、[Alexandros]で盛り上がりすぎだろ~!!」と叫ぶと、爆笑の渦に。3回目にして掴んだ“WINDMILL FIELD”出演に喜ぶバンドメンバー達は【METROCK】への出演を夢見る同志達に「色んなバンドを見て学べー! 会場で見ている主催者にアピールしろー!」と、実践的なアドバイスを送った。続く「DQNになりたい、40代で死にたい」では前方オーディエンスの手を借りながら、観客の上に立ちあがるも失敗。再チャレンジして成功すると「ヤンキーこーわいー」と連呼し、会場が一つになるという、何とも奇妙な光景が広がった。歌い、踊り、笑い、誰もが楽しめるステージとなった。
04 Limited Sazabys、WANIMAらが登場した“NEW BEAT SQUARE”のトップバッターには、今夏のフェスに引っ張りだこの、Suchmosが登場。5月とは思えないジリジリと熱い日差しがさす会場に、「YMM」、「GET LADY」、「Miree」など、湘南の海風を連想させるサウンドを響かせ、30℃近い気温の中、心なしか涼しくすらも感じた。
続いて昨年メジャーデビューを果たしたAnlyが【METROCK】に初登場。颯爽と登場したAnlyはアコースティックギター一本だけで、エド・シーランの「Don’t」という難曲をさらりと歌い上げ、会場を圧倒させた。「初メトロック頑張ります!」と意気込み、デビュー曲「太陽に笑え」を披露。22歳までに地元沖縄・伊江島で【METROCK】のようなフェス開催することを目標に掲げると、それを応援するように会場からは大きな拍手が送られた。ナチュラルウェーブの髪の毛を時折振り乱しながら爪弾く彼女のギター演奏に、集まった観客もノリノリ。最後にバンド初披露の新曲「EMERGENCY」でライブは終了。計5曲、30分ほどの短いステージだったが、しっかりと存在感をアピールした。
また、西日が傾くころには、水曜日のカンパネラがアクトを展開。後方に設置された脚立の上に、花冠をかぶったコムアイが登場し会場をどよめかせた。「ディアブロ」を歌いながらステージへ移動し、続けて「シャクシャイン」や、「チュパカブラ」などを披露し、「ラー」では“カレー飯”の着ぐるみが登場するなど、ほぼ満員の会場を盛り上げた。
“SEASIDE PARK”では開演時間よりも少し早く、OKAMOTO'Sが登場。「時間があるので1曲やります」と、登場前であった、星野源の楽曲「SUN」を演奏し本編開始前から会場を盛り上げる。本編では「Beek」や「まじないの唄」や、後半の「SEXY BODY」、「JOY JOY JOY」などダンスナンバーで会場を躍リ狂わせた。
その後“WINDMILL FIELD”には、長岡亮介やハマオカモトらサポートバンドメンバーと、ホーン隊を従え星野源が登場。「地獄でなぜ悪い」からスタートし、「Crazy Crazy」や、「去年何回も歌ったけど、何回歌っても飽きない曲」と紹介した「SUN」、「Week End」、「時よ」など、大ヒットしたアルバム『Yellow Dancer』からの楽曲を、歌詞一言一言を噛みしめるように歌い上げ、お得意の下ネタ満載なMCでも観客を大いに盛り上げた。
日が落ちる頃、本フェスが凱旋ライブとなったONE OK ROCKが、待ち構えていたファンの歓声を浴びながら、メンバー1人ずつ登場。最後にVo.TAKAが登場し「帰ってきたぞ東京!」と叫ぶと「35xxxxv」からそのステージの幕を切った。「Take Me To The Top」、「Cry out」、「Clock Strikes」で暴れる観客達をさらに煽るように、「Suddenly」、「Stuck in the middle」を披露。中盤では、2010年リリースにも関わらず、2015年にCMに起用され大ヒットした「Wherever you are」をアコースティックでしっとりと歌い上げ、多くのファンを涙させた。最後には「The Beginning」、「完全感覚Dreamer」を披露し、海外進出からのパワーアップしたパフォーマンスを見せつけた。
2日目の大トリを飾ったのは[Alexandros]。「ワタリドリ」で1曲目から会場を跳ねさせ、地面を揺らす。中盤では「In your face」、「Kiss the Damage」などシングルのカップリングやアルバム曲を披露し、フェスの舞台に怯まない姿勢を見せた。もちろん「Run Away」や「Kick&Spin」、大合唱に包まれた新曲「NEW WALL」、「Starrrrrrr」などフェスではおなじみの楽曲達も披露し最高潮の盛り上がりを見せた。今回大トリを務めたことに感謝の気持ちを伝えつつ、「自分たちで勝ち取ったものだと思っている。」と話す川上洋平の目は自信に満ち溢れており、アンコールで「Adventure」、「Dracula La」などを演奏しきると、2日間で33組のアーティストが出演し、延べ4万人を動員した熱いフェスに幕を下ろした。
◎公演情報
【METROCK 2016】
2016年5月21日(土)~22日(日)<終了>
東京・新木場若洲公園
©Metrock2016
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