2016/04/22
エイサップ・ファーグは、ニューヨーク出身の27歳。今もっとも勢いのあるラッパー、エイサップ・ロッキーとは学生時代からの友人で、東海岸を代表するヒップホップ集団、エイサップ・モブの一員だ。エイサップ・ロッキーに続いて2013年にデビューし、処女作『トラップロード』が、米ビルボード・アルバム・チャートで初登場9位、R&Bチャート4位、そしてラップ・チャートでは2位にランクインする大ヒットを記録した。
本作『オールウェイズ・ストライヴ・アンド・プロスパー』は、そのデビュー・アルバムに続く3年ぶり、通算2枚目のアルバムで、フューチャーをゲストに迎えた先行シングル「ニュー・レベル」が、ラップ・チャートで17位まで上昇するヒットを記録している。そのフューチャーの他には、スクールボーイ・Q、ビッグ・ショーン、タイ・ダラー・サインなど、今をトキメく人気ラッパーたちや、アッシャー、ミッシー・エリオットなどの懐かしい面々も参加している。
プロデューサーには、エミネムやワーレイ、アーロー・ブラックなどを手掛けるDJ・カリルや、DJ・マスタードをはじめ、ジャスティン・ビーバーとのコラボ「ホウェア・アー・ユー・ナウ」が昨年大ヒットを記録した、スクリレックスや、カシミア・キャットといったエレクトロ・シーンのヒットメイカー、エイサップ・ファーグの「リアル・シング」(2014年)などを手掛けた、ステリオス・フィリがクレジットされている。
先行シングル「ニュー・レベル」の他にも、「レット・イット・バン」や「ワールド・イズ・マイン」など、リリックも含めかなりヘヴィなトラックが並ぶ本作。スクリレックスが手掛けた「ハングリー・マン」や、ミッシーの高速ラップに聴き入る「ストライブ」あたりが、ややポップな要素を持ち合わせているも、トータルでいえば、フロア向けというよりは、男気溢れる硬派なラップ・アルバムで、90年代の東海岸を彷彿させるようなナンバーも目白押し。
エイサップ・ファーグの2ndアルバム『オールウェイズ・ストライヴ・アンド・プロスパー』は、本日4月22日リリースだが、ここ最近の活躍と知名度の高まりから、デビュー作の最高位9位を上回ることは確実だろう。5月からは、今年の再注目アーティスト、トーリー・レインズとツアーを行うことも発表されていて、今年はエイサップ・ロッキーと並ぶ大活躍が期待される。
Text: 本家 一成
◎リリース情報
『オールウェイズ・ストライヴ・アンド・プロスパー』
エイサップ・ファーグ
2016/4/22
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