2016/03/23 09:00
リアーナがアルバム『アンチ』の返り咲きと共に、シングル「ワーク」も5週目の首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
とにかく絶好調といえる、リアーナの「ワーク」。首位獲得5週以上は、2011年に10週のNo.1をマークした、自身最大のヒット曲「ウィー・ファウンド・ラブ」以来の快挙で、3年ぶりの復帰作にして、未だ女王健在ということを知らしめた。この「ワーク」の大ヒットを受け、アルバム『アンチ』も初登場週の2月20日付アルバム・チャート以来、7週振りとなる返り咲きの首位獲得を果たし、ソング・アルバム両チャートを制覇した。
10位に初登場したのは、アリアナ・グランデの3rdアルバムからの先行シングル「デンジャラス・ウーマン」。アリアナにとって、7位にデビューを果たしたばかりの「フォーカス」に続き、自身7曲目のTOP10入りとなる。昨年秋に発表された『ムーンライト』というからタイトルが変更とされ、5月20日にリリース予定のアルバムも、シングルと同タイトルである『デンジャラス・ウーマン』として、発売される。
公式ビデオは未だリリースされていないが、オーディオ・ビデオは公開1週で1300万回視聴を記録。TV番組『サタデー・ナイト・ライブ』で生歌を披露したことから、デジタル・セールスも好調で、今後、ビデオのリリースがあれば、ストリーミング・ポイントの上昇を受け、ランクアップも期待できる。アルバム・アートで着用した、バニーガール風の衣装を纏い、アカペラ・バージョンのビデオも3月21日に公開されたばかり。
首位獲得を果たした、ゼインのデビュー曲「ピロウトーク」(今週6位)に続き、3月25日に全世界同時リリースされるデビュー・アルバム『マインド・オブ・マイン』から、2ndシングルとしてリリースされた「ライク・アイ・ウッド」が、今週55位に初登場した。No.1デビューを果たした「ピロウトーク」と比較すると、初登場の順位は大きくランクダウンしたが、アリアナ同様、公式ビデオが公開されれば、一気に順位を伸ばすことも期待できるだろう。「ピロウトーク」のビデオは、すでに2億回の視聴回数を突破していることで、大ヒットに至っている。今のヒット曲に、ストリーミング(視聴回数)ありといったところだ。
先週の58位から23位へ、大きくランクアップを果たしたのは、今年ブレイクが期待される、トロアイ・シヴァンの「ユース」。12月4日にリリースされたデビューアルバム『ブルー・ネイバーフッド』が、オーストラリアで6位、ニュージーランドで9位、全米アルバム・チャートでは、7位にデビューする快挙を成し遂げた期待の新星で、アルバムから2ndシングルとしてリリースしたこの曲で、ソング・チャートでは初のTOP40入りを果たした。本国オーストラリアでは17位まで上昇中、今後もロングヒットが予想される。
上昇傾向は緩やかであるが、TOP10以下からは、メーガン・トレイナーの「ノー」(12位)やフィフス・ハーモニーの「ワーク・フロム・ホーム」(13位)など、注目アーティストの新曲や、ラッパー、ケビン・ゲーツの「2フォーン」(18位)など、次週ランクアップすることが予想される。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、23日22時以降となります。
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