本日2月16日（現地時間15日）、アメリカ・ロサンゼルスのステープルズ・センターにて、開催された世界最高峰の音楽の祭典【第58回グラミー賞授賞式】。

　テイラー・スウィフトの「Out Of The Woods」の華麗なパフォーマンスでスタートを飾った今年のグラミー賞授賞式。そのテイラーは7部門にノミネートされ＜年間最優秀アルバム＞を含む3部門を受賞。そのテイラーと＜年間最優秀アルバム＞を争った、最多9部門11ノミネートのケンドリック・ラマーは、＜最優秀ラップ・アルバム＞など5部門を獲得！ 囚人服や牢獄、そして民族的な衣装や巨大な火の玉を使ったパフォーマンスでも観客を魅了した。

　その他、主要部門である＜年間最優秀レコード＞にはマーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズ「Uptown Funk」、＜年間最優秀楽曲＞はエド・シーランが「Thinking Out Loud」が受賞。また、＜最優秀新人賞＞は2015年のアルバム『タイトル』がヒットしたメーガン・トレイナーが受賞した。ロンソンは＜最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス＞など計3部門の受賞となった。

　同じく＜最優秀オルタナティブ・アルバム＞など計3部門の受賞となったアラバマ・シェイクス。そのリード・シンガー兼ギタリストのブリトニー・ハワードは「さっきバンドのメンバー達で話してたんだけど、数年前にこのバンドがグラミー賞を受賞する、しかも3部門もだなんていったい誰が予想できたかって！だから、とってもスペシャルでサプライズだったわ！」と受賞の喜びを露わにした。

　そして、ここでしか観られない豪華パフォーマンスでは、TVで初パフォーマンスとなったアリス・クーパー、ジョニー・デップ、ジョー・ペリー（エアロスミス）ら“ハリウッド・ヴァンパイアーズ”による、モーターヘッドのレミー・キルミスターの追悼演奏や、4年ぶりにグラミー賞に帰ってきたアデル、＜最優秀ダンス・レコーディング賞＞で自身初のグラミー受賞となったジャスティン・ビーバーなどが観客を酔わせた。ライオネル・リッチーのトリビュート演奏ではジョン・レジェンドやメーガン・トレイナーらが登場し、ライオネル本人と名曲の数々を披露した。また、先月急逝したグレン・フライの追悼ではドン・ヘンリーらイーグルスのメンバーが登場し、ヒット曲『Take It Easy』を演奏した。

　事前から大きな注目を集めたレディー・ガガによるボデヴィッド・ボウイの追悼パフォーマンスでは、前日にボウイ顔のタトゥを刻んだというガガが、ボウイを彷彿とさせる衣装とメイクで登場。「Let’s Dance」「Heroes」等、10曲メドレーを熱唱した。

　一方、日本人のノミニーでは、小澤征爾が指揮したオぺラ・アルバム『Ravel: L‘Enfant Et Les Sortilèges; Shéhérazade（ラヴェル：「こどもと魔法」）』が＜最優秀オペラ・レコーディング＞」を見事受賞。小澤征爾は8回のノミネート、80歳にして初受賞となった。また、渡辺謙が主演したミュージカル『王様と私』が＜最優秀劇場ミュージカル・アルバム＞に、Shin Nishigakiが＜最優秀ミュージック・ビデオ＞にそれぞれノミネートされていたものの、惜しくも受賞を逃した。

　【第58回グラミー賞】は本日2月16日にWOWOWライブで字幕版がオンエアされる予定だ。

◎主な受賞結果
年間最優秀レコード： マーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズ「Uptown Funk」
年間最優秀アルバム： テイラー・スウィフト『1989』
年間最優秀楽曲： エド・シーラン「Thinking Out Loud」
年間最優秀新人賞： メーガン・トレイナー
年間最優秀ラップ・アルバム： ケンドリック・ラマー『To Pimp A Butterfly』
年間最優秀オルタナティブ・アルバム： アラバマ・シェイク『Sound & Color』
年間最優秀ミュージカル・シアター・アルバム： 『Hamilton』
年間最優秀カントリー・アルバム： Chris Stapleton『Traveller』
年間最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム： Skrillex And Diplo『Skrillex and Diplo Present Jack Ü』

◎関連情報
第58回グラミー賞 オフィシャルサイト
http://www.grammy.com/

◎番組情報
『第58回グラミー賞授賞式』（字幕版）
2016年2月16日（火）夜 10：00 WOWOWライブ
放送終了後　WOWOWメンバーズオンデマンド　※見逃し配信
リピート放送
2016年3月20日（日・祝）夜 7：30　WOWOWライブ
http://www.wowow.co.jp/music/grammy/