2016/02/10
元ワン・ダイレクションのゼインが、デビュー曲「ピロートーク」で初登場1位を飾った、今週の米ビルボード・シングル・チャート。
1月29日にリリースされ、60か国以上のiTunesチャートで首位をマークした、ゼイン・マリクのデビュー曲「ピロートーク」。同タイミングで公開されたビデオが、1週間で5000万回視聴を突破し、2月9日付では6100万回に到達している。デジタル・セールスとYouTubeのストリーミング・ポイント、ラジオのパワー・プッシュも含め、今週はぶっちぎり状態で首位デビューを果たすという快挙を成し遂げた。
ワン・ダイレクション時代は、デビュー・アルバム『アップ・オール・ナイト』(2011年)から、ゼインの脱退前にリリースされた、4thアルバム『フォー』(2014年)までの全4作が、すべてNo.1デビューを果たしたが、シングル・チャートでの首位獲得は成し得なかった。それだけに、ソロ初のシングルが1位を獲得したというのは、幸先の良いスタートであり、またゼインの人気が如何なものだったかということを、証明した結果ともいえる。
ゼイン脱退後の、ワン・ダイレクションのラスト・アルバム『メイド・イン・ザ・A.M.』(2015年)では、ライバル視されていた、ジャスティン・ビーバーの『パーパス』と発売日が重なり、結果、ジャスティンに首位の座を譲る形となってしまった。それだけに、先週のシングル・チャートで「ラブ・ユアセルフ」がNo.1を獲得したばかりのジャスティンを、たった1週で蹴落としたことで、1Dの屈辱を果たしたことにもなっただろう。
とはいえ、依然としてジャスティンも強い。2位にダウンしたものの、首位をマークしたばかりの「ラブ・ユアセルフ」は、先週よりもポイントを伸ばし、3位の「ソーリー」は、自身最大のデジタル・セールス、ストリーミング・ポイントを獲得し、大ヒットに至っている。また、ジャスティンは2月16日に開催される【第58回グラミー賞】でのパフォーマンスも決定しているため、2月後半には再び息を吹き返し、返り咲きの首位獲得も期待できるかもしれない。
今週6位に初登場したのは、ドレイクの新曲「サマー・シックスティーン」。1月30日にリリースされた、4月に発売予定の新作からの先行シングルで、ビデオのリリースがなく、ストリーミング・ポイントが加算されていないにもかかわらず、デジタル・セールスとエアプレイのみで、初登場6位という高順位でのスタートを切った。
また、ドレイクがフューチャーされたリアーナの新曲「ワーク」も、先週の9位から7位にアップ。この曲も同様に、未だプロモーション・ビデオが公開されていないので、どちらもビデオがYouTubeなどで公開されれば、一気にランキングを伸ばすことが予想される。リアーナの「ワーク」は、現在制作中の動画などがSNSでアップされているため、次週あたりには公開されることが予想される。ドレイクにとっては自身16曲目、リアーナは27曲目のTOP10入りとなり、「ワーク」が収録された8thアルバム『アンチ』は、今週のアルバム・チャートで、首位をマークした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、10日22時以降となります。
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