2016/02/04
2月3日に、角川映画40周年記念作品として注目されている映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』の完成披露試写会が開催。その、イベントレポートが到着した。
主演の橋本環奈を筆頭に長谷川博己、武田鉄矢、大野拓朗、宇野祥平、前田弘二監督が登壇し、見どころや撮影秘話を語ったほか、この日は橋本環奈17歳の誕生日ということで会場が一体となったバースデーサプライズを行い、大盛り上がりの舞台挨拶となった。また、橋本環奈が17歳の決意と、そして本作をこれからご覧になる方々にメッセージを送り、場内を沸かせた。
<『セーラー服と機関銃 -卒業-』舞台挨拶レポート>
MCの呼び込みで橋本環奈を筆頭に長谷川博己、武田鉄矢、大野拓朗、宇野祥平、前田弘二監督が登壇すると、場内は既に大盛り上がり。「組長ー!」の掛け声が飛び交う中で舞台挨拶はスタートした。橋本環奈は「本日は大勢の皆さまにお越しいただき誠にありがとうございます。多くのキャストの皆さま、スタッフの皆さまの力によってこの映画が完成いたしました。本日こうして披露することができてとてもうれしいです。」と挨拶。長谷川博己も「今日は最後まで楽しんで下さい。」と続くと、大野拓朗は「伝説のセーラー服と機関銃が復活! ゆかいな仲間たちとのトークとともに楽しんでください。」宇野祥平は「新たな想いでご覧ください。」と続けた。また、武田鉄矢は「若い人と一緒に仕事をすると熱い思いが伝わってくる。(撮影時の)夏のいい思い出がよみがえってきます。ご覧いただく皆さんにもその楽しみが伝わるようにと思います。」と感慨深げに挨拶した。前田弘二監督は「完成披露というこの日を迎えられて本当に嬉しいです。最高のキャスト・スタッフに囲まれ、自信を持ってご覧いただくことができる作品が完成しました。感無量です。」と万感の思いをにじませた。
橋本は、年上ばかりの共演者の印象を聞かれると「武田さんとはちょうど50歳離れていることを先ほど知って、驚きました。皆さんいるだけで存在感の凄い方たちばかりだったのですが、その迫力に負けないように、全力でぶつかっていきました。」と応え、組長らしいたくましさをみせた。また1か月間住み込んで臨んだ高崎ロケでの思い出を聞かれると「高崎を満喫しました。(名産の)ダルマに目入れをしたりして一時期7体に囲まれて一緒に寝たりしていました。」と微笑ましいエピソードも披露。大野が「メダカカフェにもダルマがありましたよね?」というと橋本は「あのダルマちょっと宇野さんに似ていましたよね」と振られ宇野も照れながら同意していた。
意外にも初めてのヤクザ役だった長谷川は「堅苦しい役が続いていたので、凄く楽しかった! アクションがたくさんあって最初は大丈夫かなと不安だったけど、やっているうちにどんどん楽しくなってきた。自分のアクションで一番の見せ場だと思うシーンがカットされていてそれがちょっと残念」と監督にチクリ。監督は恐縮しきりだった。また、大野拓朗と宇野祥平が、一緒の車で現場に来るほど仲がよかったという話が暴露されると大野は「僕は嫌だったんですけど、役作りをかねて一緒にいました。」と答えると宇野がすかさず「決別で良いですか(笑)」と返し絶妙なコンビネーションを見せた。実際に大野が運転した車で現場に向かっていたようで、「劇中では立場が逆ですが役者として先輩なので飲みに行っても宇野さんが払ってくれました。」と先輩をたてた発言でフォローした。
橋本の組長ぶりを聞かれた宇野は「組長はしっかりしているので、怒られないようにしなきゃと思っていました。年齢って関係ないんだな。」と場内を笑いに包みました。武田は「撮影が大変なのは承知で、私も経験がある。デビュー作でも20歳離れた高倉健さんが、とても気を使ってくれました。健さんにご恩返しというつもりも込めて、機関銃掃射のシーンで中々OKが出なかったとき、監督の言うことなんか忘れてやりたいようにやったらいいとアドバイスしました。若い人にはのびのびと演じてほしかったんです。」と語ると橋本は「名台詞の名シーンなので、成功させたいと思っていて考えすぎたのかもしれません。武田さんのアドバイスがあったから上手くでました。」と感謝の気持ちを表した。前田監督は「相米監督の作品が凄く好きで、ジャンルを超えてスカッとできる娯楽映画を目指しました。」と心がけたポイントを語った。
ここで、2月3日に17歳の誕生日を迎えた橋本環奈に対して、登壇者と会場からサプライズで誕生日をお祝い。機関銃をかたどったケーキが運ばれ観客から「組長! お誕生日おめでとう!!」という掛け声がかけられると、「誕生日なんて気づいていなかった、こんなに大勢の方に祝われるのは初めてなのでとてもうれしいです!」とコメント。また「『セーラー服と機関銃 -卒業-』で主演を務めさせていただき、また主題歌も担当させていただきました。この映画をきっかけに芯のある女優さんになっていきたいと思いますし、演技も歌ももっともっと頑張っていきたいです。」と抱負を力強く語った。武田から“贈る言葉”として“環”という文字が「ある人が衣装を着て願い事を秘め王のように進むのを目が見守っている、この字の持つ意味を刻んで17歳も邁進してほしい。」と言葉をもらうと橋本は「本当に一生私の先生は武田鉄矢さんです!」と感激した様子。場内からも感嘆の声と拍手が上がった。
最後に座長として、星泉を演じ上げた橋本環奈が「この映画の製作発表を行ったのが2015年の6月23日。そこから約8か月、あの時手元にあったのは未完の台本でした。それから多くの方に喜んでいただける作品を作ろうという思いでやって来ました。会見でプレッシャーを封印すると言いましたが、重圧が沢山ある中、そううまくはいきませんでした。皆さんから沢山の勇気をいただき、どう臨んでいけばいいのか教えてくれたのが、監督・共演者の皆さんでした。前田監督は時に厳しく、時に優しく、色々と指導してくださいました。長谷川さんは月永そのもので、撮影初日からその迫力に魅了されました。大野さんと宇野さんとは真剣勝負のアドリブのシーンをやらせていただき、少し重圧から解放されました。武田さんはいるだけで空気が変わりました。境地に達した俳優さんはこういうものだというのを感じさせていただきました。この作品に携われたことは私の財産です。この映画に関わってくださったキャスト、スタッフの皆様、そして応援して下さる方々に御礼申し上げます。そして、本日も福岡から来てくれているのですが、陰ながら支えてくれる両親と家族にも改めて御礼を言いたいと思います。本当にありがとうございます。私にとって人生でただ一つの初主演映画が完成しました。夢の途中でしたが、いよいよ夢の幕開けです。本日は皆さん誠にありがとうございます。」と感動的な挨拶で締めくくった。
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