2016/01/29
新国立劇場が1月15日に、10月から始まる2016/2017シーズンラインナップを発表した。ラインナップ説明会にはオペラ芸術監督飯守泰次郎、舞踊芸術監督 大原永子、演劇芸術監督 宮田慶子が勢揃いし、次シーズンの演目解説ならびに抱負を語った。
2016/2017シーズンが第3シーズンとなる飯守泰次郎オペラ芸術監督。2015年にはバイロイト音楽祭の音楽助手として数々の歴史的公演に加わった豊富な経験を「ラインの黄金」上演にて堪能させてくれたが、来シーズンも飯守指揮の「ワルキューレ」にてオープニングとなる。更にシーズン最後には「ジークフリート」が鎮座する。「ラインの黄金」上演時にローゲロールデビューにして大絶賛であったステファン・グールドがジークムント、ジークフリートと通じての出演となるのも聴き所のひとつだろう。他、上演演目は「ラ・ボエーム」「カルメン」「蝶々夫人」「フィガロの結婚」など誰もが知る名オペラ、名歌手を揃えた。特に新制作「ルチア」では美しい舞台姿と圧倒的な声で、世界で躍進中のソプラノ、オルガ・ペレチャッコの出演決定が一段と話題になりそうだ。
バレエ公演は「ロメオとジュリエット」全幕で幕を開け、「シンデレラ」「眠れる森の美女」「ジゼル」など古典の演目を多く上演する。他、プティ版「コッペリア」や、2月に行う古典からのパ・ド・ドゥ他、バランシンやロバート・ノースなど個性豊かな作品を集めた公演も注目される。ダンスでは、「ジャポン・ダンス・プロジェクト」と新国立劇場バレエ団ダンサーによる新作、中村恩恵による新作「ベートーヴェン・ソナタ」、シーズン最後には親子で楽しめる「ふしぎの国のアリス」が登場する。
演劇公演の注目はなんといってもシェイクスピア。2016年は、シェイクスピア没後400年という節目の年でもある。11月~12月にはシェイクスピアの中期を代表する『ヘンリー四世』第一部、第二部の連続上演が予定されている。これまでに新国が上演してきた『ヘンリー六世』三部作(09年上演)、『リチャード三世』(12年上演)に引き続き、演出は鵜山仁。キャストもスタッフも前作品を引き継ぎ、新たに登場する人気キャラクター、ファルスタッフには佐藤B作が登場。より練り込まれたシェイクスピアの人間関係が浮き彫りになる。第一部、第二部はそれぞれが一晩で見る芝居だが、今回は一日でこの2部を堪能できる日も予定しているというので要注目だ。
オペラ、バレエ&ダンス公演については、現在セット券の申込期間が開始しており、会員優先期間は2月29日まで、一般先行受付期間は3月31日までとなっている。お得な値段でシートリザーブをするには絶好の機会となっており、見逃さないようにしたい。text by yokano 写真提供:新国立劇場
more info:http://www.nntt.jac.go.jp/
シーズンセット券 特設サイト
オペラ http://www.atre.jp/set_ticket_2016/opera/
バレエ&ダンス http://www.atre.jp/set_ticket_2016/ballet/
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