2016/01/23
連日芸能界を騒がせているニュース。報道に対しての賛否両論はともかく、こういった社会現象がチャートにも大きく跳ね返るのはご存知のとおりだ。それが顕著に現れたのが、突如2位に急上昇したSMAPの「世界に一つだけの花」。ファンの応援によるツイッター指数だけでここまで急伸するのは、さすが国民的アイドルという感想だ。
そして、Hot Albumsで見事初登場1位を記録したゲスの極み乙女。のニューアルバム『両成敗』も、同様に今回のニュースが要因と感じられるかもしれない。しかし、実のところ彼らはもともと人気も右肩上がりだったわけで、単にこの騒動に左右されて売れたわけではないのだ。
その証拠に、Hot100で9位にチャートインした「私以外私じゃないの」の動向を見てみよう(【表1】)。この曲は昨年4月にリリースされたもので、4/20付けで4位を記録して以来3ヶ月以上もベスト20をキープし続けている(青のグラフ)。また、YouTubeなどの動画閲覧数もほとんど落ちること無く横ばいだ(赤のグラフ)。これは、この楽曲自体が持つヒット曲としてのパワーを物語っているといえるだろう。
そして、今週Hot100の10位にもランクインした「両成敗でいいじゃない」(【表2】)。こちらはシングルではなく、アルバム『両成敗』のリード・トラックだ。しかし、アルバム自体の売上(紫のグラフ)やラジオのオンエア回数(緑のグラフ)、ビデオクリップの再生数(赤のグラフ)、そしてツイッターの指数(水色のグラフ)など様々な要素が絡み合って上位に食い込んでいる。このようにバランスよく総合的に上昇していることも、今回の騒動に関係なくロングセールスを記録しそうな予感に満ちている。この予想は的中するのかどうか、今後の動きにも注目していきたい。text by 栗本斉
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