世界的ボーイズ・グループ、ワン・ダイレクションから2015年3月に脱退したゼイン・マリク。現在今春リリース予定のソロ・デビュー・アルバムの制作を行っている彼が、米ビルボード誌最新号の表紙に大抜擢。ゼイン本人と関係者の発言から構成された特集記事の中では、ティーン時代、1D加入から脱退、そしてその直後の出来事やソロ活動への意気込みが赤裸々に綴られている。また、ソロ・デビュー作収録予定の4曲のタイトル(「BeFour」「It’s You」「Wrong」「She」)も明かされている。
ビルボードジャパンは、この記事のために行われたゼインとのインタビューの中から、20の発言をピックアップ。これを読めば、ゼインの苦悩、なぜ1Dを脱退したか、そして気になる今後の活動について見えてくるかも?
◎1Dでの活動を振り返ってみて
「(1Dの一員であることは)心から楽しかったし、その中で自分らしくあるために、出来る限りのことはした。でも、僕のミュージシャンとしての姿ではない。」
◎ボーイズについて
「他のボーイズは全体的にインディー・ロックが好みだった。いいとは思うけど、僕はそこには手出ししない。地元でそういう音楽がクールだったこともないし。」
(リアムは)「ヴォーカルの面でいつも僕を評価してくた。」
◎1D時代の葛藤について
「発言を規制されたり、僕らが望むように言葉(詞)を文章にすることができなかった。」
「“もしファンたちがこんな風に物事が進められているって知ったら、どんな風に思うかな?”って考えることはあった。それに対する僕の意見は、“みんな、そんな馬鹿じゃない。リアルな現状を聞きたがってる。だったら、なぜ本当に経験してることしていることについて書かないんだ?”だ。」
◎1D脱退直後の出来事について
「実家に帰ったんだ。」
「ママがとっても美味しい料理を作ってくれた。3週間ぐらい食べ続けた。バンドにいる時、信じられな程体重が減ったから。姉や妹に会って、父親のシープスキンを着て歩き回ってたら、みんなに父親と間違えられた。誰にも構われなかった。ブラッドフォードに戻れたことは、僕の“ソウル”にいい影響を及ぼした。」
◎『メイド・イン・ザ・AM』について
「率直に話すと、1stシングルは結構イイと思った。でも2ndシングルを聴いた時…(顔を歪める)そうだな、アルバムは買ってないとだけ言おう。」
◎1Dのメンバーとして得たもの
「地位。自分がやりたいことを我慢する力。あとは、友達をキープすること。新しい友人なんていつできるかわからないから、古い友人もキープしとかないと。」
◎ティーンの頃について
「今とは別人だった」
「17歳の頃なんて、“世の中なんてクソくらえ!”って感じで、自分のことを2パックだと思ってた。実際は全然違うんだけど。」
◎女の子や恋愛について
「ママの得意料理の中から、6品ぐらい作れる。必要であれば、女の子たちのために作るよ。」
「チャレンジが必要なんだ。あと、特定の部分―いい部分がちょっとぽっちゃりしてる女の子が好き。豊満な女性が好きなんだ。あと知的な会話を楽しみたい。自分のヘアスタイルや化粧、着ている洋服以外のこと、政治的なことや世界の情勢について話せる子。自分の意見をちゃんと持ってる子がいいんだ。」
◎ファンについて
「僕はたくさんの女性がいる家庭で育ったから、ファンの子たちに女性について教えてもらえることは残ってない。」
「バンドを観にくる女性ファンの気持ちはよく理解できる。俳優に対して熱狂的な叔母や姉妹が僕にもいるから。人は自分の手に届かないものほど欲しがるんだ。」
◎一日の過ごし方について
「なにか書いたり、絵を画いたり、バーベキューをしたり、テントでまったりしたり。」
「今壁にコラージュを作ってるんだ―ポラロイド写真、デッサン、絵画や色々なものでね!」
◎曲作りについて
(自宅のスタジオで)「ここに来て、一晩のうちに7曲ぐらいレコーディングしてるんだ。」
「なぜかと言うと、自分がやっていることを心から楽しんでるから。自分を抑制する必要がないから、疲れない。最高だよ。」
◎ソロになってから気づいたこと
「僕は非常に自制心がある。たとえやりたくないことでも、自分を奮起させられるということに気づいた。その瞬間を“生きる”ことで乗り越えるんだ。何であれ、笑みを浮かべて自分がやらなければならないことをやり遂げるんだ。」
◎「Zayn Malik - The Billboard Cover Shoot」映像
Story by Chris Martins / 2016年1月7日 Billboard.com 掲載