2016/01/04
コンプリートベスト『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』にて2015年の主要アルバムランキングを総ナメしたDREAMS COME TRUE。グレイテストヒッツライヴ【史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2015】の最終公演が12月31日 札幌ドームにて行われた。
今回のワンダーランドは、11月28日と29日 東京ドーム公演を皮切りに全国5大ドーム9公演。全公演チケット即日ソールドアウトで40万人を動員したが、その最終公演が12月31日 札幌ドームで行われた。ワンダーランドとしては7回目となる今回、冬の開催は1999年以来、しかも最終日のカウントダウンライブを吉田美和の故郷でもある北海道で行うというメモリアル公演に46000人のファンが集結。超満員の会場は真冬の札幌とは思えない熱気に包まれた。
今回のワンダーランドは事前に特設サイトでも発表されていた通り、「ワンダーランド王国と3つの団」というダークファンタジー仕立てのストーリーで展開。会場に入ると、アリーナの中央に設置された大きな丸いセンターステージがあり、そこからベストアルバム『私のドリカム』の3枚のディスク「LOVE」「LIFE」「TEARS」といったコンセプトとリンクした3方向にT字形をした花道が伸び、4つのゾーンにより構成。まさに“ワンダーランド王国”を象徴している豪華なステージで展開されたライブは、ミュージックエンターテイメントの究極形といえる圧巻の内容だった。
オープニングは、センターステージのヴィジョン上部トップデッキに設置された巨大なドリクマ像が割れる衝撃の演出で、その中からドリカムの2人が突然登場するサプライズ。吉田美和がワンダーランド恒例のフライングパフォーマンスで「WINTER SONG」を歌い、中村正人も今回「SNOW DANCE」でフライングに初挑戦。ドリカム人気の冬歌を立て続けに披露した後は、ベストアルバムとリンクした「LOVE」「TEARS」「LIFE」の楽曲をそれぞれの世界観で表現。
赤い花道を通って展開される「LOVE」コーナーでは、「LOVE LOVE LOVE」をはじめとする愛があふれるラブソングを聴かせ、続いて青い花道での「TEARS」コーナーでは、「SAYONARA」など切なさと悲しさをテーマとした曲も披露。さらに緑の花道を通った「LIFE」コーナーでは、客席全体で踊る「笑顔の行方」など人を優しく見守り背中も押す曲が演奏されていった。
そして、ストーリーとともに進むステージは楽曲毎に様々な演出が施されており、一瞬たりとも目が離せない。「Ring!Ring!Ring!」では吉田が自転車に乗り歌いながらのフライング、「未来予想図II」では吉田が宙を舞いながら巨大な衣装でアリーナごと包み込むという独創的なパフォーマンスも。そして今回初参加の元アース・ウィンド・アンド・ファイアーのドラマー ソニーエモリーによるスーパーテクニカルなドラムソロ、可動式の花道でお馴染みのダンサーチーム S-AKSを中心とした日本代表パフォーマー達のダンス等、アリーナで大きく展開される変幻自在の舞台演出とドリカムの2人ははもちろんのこと、サポートメンバー達のハイレベルなパフォーマンスとのコラボレーションはワンダーランドならでは。
本編ラストは、事前に行われたリクエストの上位3曲を立て続けに披露し、第1位の「何度でも」でドームのボルテージは最高潮に達した。アンコールで行われたカウントダウンでは、ドリカムの2人による鏡割りと共に人気曲「HAPPY HAPPY BIRTHDAY」をアレンジした「A HAPPY HAPPY NEW YEAR」も披露され、会場全員大合唱で新年の幕開けをお祝い。
広いドームのステージを駆け回り、踊り、フライングをしながらパフォーマンスされた楽曲はアンコール込みで33曲。もはや遊園地以上の豪華かつ工夫された演出の数々に驚きながら、ドリカム2人のとてつもなく強力なプロデュース力と破格の人間力、全身全霊で歌い上げた吉田美和の歌力に魅了され続けた圧倒的な3時間半のライブだった。
なお、今回のツアーの名古屋公演の模様が、3月21日21時からスカパー!で独占放送されるので、お見逃しなく。
撮影:TEPPEI、中河原理英
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