2016/01/02
様々な音楽フェスが台頭している中、言わずもがな年末の風物詩となっている【COUNTDOWN JAPAN 15/16】。2015年12月28日から開催され、4日目を迎えた12月31日、最終日のアーティストたちの熱演をライブレポートとともにお送りする。
会場内最大の約40000人収容可能な<EARTH STAGE>。CDJ総合プロデューサー・渋谷陽一の呼び込みから登場したthe HIATUSは、最終日のトップバッターを華々しく飾り、2016年へ向けて初っ端から会場に大きな一体感を描いてみせた。
POLYSICSやThe Birthdayが立て続けに会場を沸かせた<GALAXY STAGE>にはWHITE ASHが登場。本編前のサウンドチェックでも「時間があるからもう一曲やっちゃう?」と本番さながらの演奏を行い、会場の雰囲気を一気に自分たちのものにしてみせる。最高潮の状態で最新シングル「Insight」を1曲目に披露し、のび太(Vo,G)の伸びやかなハイトーンボイスが、重厚感あるロックサウンドとよく相まって心地よさを感じていく。中盤には「呼吸整えていいしら?」と、興奮の度合いが感じられるブレイクを挟み、「1日早いお年玉」と前置きのあとにニュー・アルバムから2曲披露してくれた。
さらに、先ほど<EARTH STAGE>にthe HIATUSのメンバーとして出演した細美武士(Vo,Gt)がMONOEYESで2ステージ目を踏む。スコット・マーフィー(Ba,Cho)以外のメンバーは、同日に2ステージ登場することに「僕だけ1ステージ…。」と少し気にかける場面もあったが、熱帯びる至極のプレイをみせて<GALAXY STAGE>を大いに盛り上げた。
<COSMO STAGE>には、2015年にメジャーデビューを果たした期待のニューカマー、LAMP IN TERRENが登場。松本大(Vo,Gt)の「遊ぼうぜカウントダウンジャパン!」のシャウトに観客も応え、一気に盛り上がりは最高潮に。「L-R」の歌詞から紡がれるメッセージとプレイに、オーディエンスのテンションも否応なしに高揚していく。「林檎の理」では、松本が「まだまだジャンプは行けるかー!」の呼びかけに観客もうねりだし、手拍子の誘いに会場はより一体感を強めていく。ラストには情感あふれるメッセージを添えて「ワンダーランド」を披露しアクトを締めくくった。
スタンド席からも観覧が可能な<ASTRO ARENA>では、各アーティストがアリーナをダンスフロアに変えていった。Charisma.comやSuchmos、清 竜人25、水曜日のカンパネラといった、バラエティあふれる計14組が自分たちのカラーに会場を染め上げた。
<EARTH STAGE>の4番手にはエレファントカシマシが登場。「こんばんは、エビバディ。ようこそカウントダウンジャパンへ」と、落ち着いたトーンで挨拶をするが、「ズレてる方がいい」のイントロが鳴り響くと雰囲気は一気に熱を帯びていく。「so many people」へと続き、2015年11月に発売をしたアルバム『RAINBOW』より「TEKUMAKUMAYAKON」が始まる。宮本浩次(Vo,Gt)は左右のステージを縦横無尽に駆け、語りかけるように観客に歌声を届けた。さらに「みんなに捧げます!」と言い放ち、「悲しみの果て」を披露し、目まぐるしく展開をする宮本のパフォーマンスに観客は心を鷲掴みにされていく。そこから「音楽好きがたくさん集まって、おじさん嬉しいぜ」と、アコギを抱えてしっとりと1stアルバムから「やさしさ」を聞かせてくれた。最後は「アンコールやります。」と会場を沸かし、「最高の時間を過ごせました。大人も若いやつも聞いてくれ!」と「俺たちの明日」を披露。曲中、ギターストラップがギターに絡むアクシデントが起こるも、ギターを観客に掲げるパフォーマンスで会場を盛り上げ、2015年最後のライブを「来年に向かって頑張ろう!」と結んだ。
続いてはウルフルズが登場。歓声沸く中「いい女」のハーモニカのイントロが響き渡り、会場のボルテージは一気にはね上がった。「今年も一年ありがとう。来年も盛り上がっていこう!」と「ガッツだぜ!!」「バンザイ ~好きでよかった~」「ええねん」「てんてこまい my mind」「バカサバイバー」とオーディエンスとのコール&レスポンスの応酬は続き、更に「ロッキン50肩ブギウギックリ腰」では、曲中に出てくる様々な病状をソウルフルに繰り広げた。シャウトしすぎたせい(?)か、ステージ上で突然倒れこんだトータス松本(Vo)はタンカーで運ばれ、ウルフルケイスケ(Gt)の「もう一回トータスに会いたいかー!?」の声にトータスコールが始まり、コールに呼び戻される形で無事にステージに戻ったトータス松本は歌声を響かせ、「どうもありがとうウルフルズでした!」と締めくくった。
「スゴイやつ、BUMP OF CHICKENがてでくるぞー!」とトータス松本が叫んだ通り、<EARTH STAGE>が入場規制になりそうなほどのオーディエンスが詰めかたBUMP OF CHICKENのステージ。割れんばかりの大歓声で迎えられ、一曲目に「Hello,world!」を披露した後、「超楽しいー!」とステージ上からオーディエンスを写真におさめる直井由文(Ba)。紅白歌合戦出演のため、藤原基央(Vo,G)からは「小さいころから見ていました。」と紅白の思い出が語られた。今か今かと皆が待ち望む中、紅白会場からの呼びかけに「よろしくお願いします!」と答え、満を持して紅白歌合戦に初出場を果たし「ray」を披露。曲の最後にはメンバーが深々とお辞儀をした姿が印象的だった。終盤にはこの季節にぴったりな「スノースマイル」をアコギでつま弾き、ニュー・アルバムから新曲を披露するなど、2015年の最終日に名残惜しさではなく高揚感が包んでいき、ラストの「天体観測」で圧巻のライブに幕を引いた。
2015年もあとわずかになる中、お馴染みの「そして伝説へ」のSEとともに盛大に迎えられた10-FEET。「VIBES BY VIBES」「focus」「2%」といった盛り上がるしかない楽曲にスカダンスが巻き起こる中、いつの間にかメンバーはスタッフに取り囲まれ、3人はサル(の着ぐるみ)に姿を変えた。突然の生着替えに観客はざわつくも、2016年への10カウントを「男女交互にスタンドアップをするように!」とのレクチャーが始まる。会場が戸惑いに揺れながらも、ステージ上も客席も笑顔が弾けるカウントダウンが行われ2016年を大歓喜で迎えた。そして、熱が冷める間もなくはじまった「RIVER」ではMAN WITH A MISSIONのメンバーをゲストに迎えるなど、迎春にふさわしいCOUNTDOWN JAPANでしか体験できないライブとなった。
2016年を迎えた幕張メッセでは、盛大にイベントを締めくくるべく各ステージで多彩なアクトが展開。NICO Touches the Wallsの出演キャンセルによりピンチヒッターとして登場したBLUE ENCOUNTや、SCANDAL、BRADIOらが熱演を繰り広げ、大団円の中【COUNTDOWN JAPAN 15/16】はフィナーレを迎えたのであった。
写真提供:rockin'on japan
◎公演概要 【COUNTDOWN JAPAN 15/16】
2015年12月28日(月)~12月31日(木)
URL:http://countdownjapan.jp/
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