2015/12/26 12:00
先日、ビルボードの年間チャートが発表された。Hot100の2015年度における首位を獲得したのは、なんと昨年の6月に発表された三代目 J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I.」。80週連続でチャートインし、今週のチャートでもいまだ10位をキープしているというから恐るべし楽曲だといえる(【表1】)。
しかし、この曲はなぜここまでヒットし続けているのだろうか。もちろん、セールスが好調だということ。キャッチーな楽曲のパワーがあるだけに、大幅に売上が下がることなく、一定の順位をキープしている(紫のグラフ)。ただ、それ以上に特筆すべきなのが、YouTubeの閲覧回数だ(赤いグラフ)。この曲のビデオクリップは、ロサンザゼルスで撮影されたゴージャスな雰囲気に圧倒されるだけでなく、ランニングマンと呼ばれるお得意のステップを披露していることも理由のひとつ。確かに何度も見たくなるような仕掛けが随所にあるため、現時点で7300万回を超える再生数も納得だ。
三代目JSBまではいかないが、星野源の「SUN」もロングセラーを記録中だ。今年の5月にリリースされ、今週は32週目のランクインで11位。何度も落ち込んではいるが、ここ数週は上位に返り咲いている(【表2】)。これは最新アルバム『YELLOW DANCER』のリリース・タイミングということで露出も増え、その煽りでシングル自体も再び動き出したというのが理由だろう。ちなみにアルバム・チャートでも3位に入っている。星野に関しては、NHK紅白歌合戦初出場決定などのニュースも多く、ツイッターの指数も上昇傾向が強い(水色のグラフ)。加えて、YouTubeの閲覧数も連動するかのように一気にアップしているのも特徴だ(赤いグラフ)。アルバム・リリースによってグレー・ユーザーにもジャブが効いており、その相乗効果も見事。まだしばらくは上位で推移し続けていることだろう。text by 栗本斉
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