2015/12/11 06:00
カーリー・レイ・ジェプセンの「アイ・リアリー・ライク・ユー」が、ビルボードジャパン“Hot Overseas”洋楽年間チャート堂々の1位をマーク、“Hot 100”年間総合シングル・チャートでは6位を記録し、洋楽勢唯一のTOP10入りとなった。
2012年「グッド・タイム with アウル・シティー」での年間洋楽チャート1位(「コール・ミー・メイビー」は2位)に次ぐ、2度目の快挙となる今回の記録。強さの秘密は、その圧倒的なエアプレイとストリーミング・ポイント。年間エアプレイ・チャートでは2位、さらにストリーミング上でロング・ヒットとなり、4度の来日も功を奏してTwitterにおいても洋楽勢では1位に。派手なゴシップや過度な話題作りとは無縁のカーリーがここまで好記録を叩きだしのは、やはり楽曲本来の魅力が大きいから。精巧なポップ・ソングライティングと思わず口さんでしまうキャッチーなメロディ、“あなたのことが好き”という普遍的なメッセージが多くの支持を集めたことが、大ヒットへと繋がったのだ。同曲とアルバムのヒットを受けて、13位に「グッド・タイム with アウル・シティー」、19位に「コール・ミー・メイビー」と計3曲をTOP20圏内ランクインさせている。
昨年洋楽年間チャート1位となったファレルの「ハッピー」が打ち出した洋楽チャート最長首位記録を破り、年間洋楽チャート2位にランクインしたテイラー・スウィフトの「シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!」は、2014年リリース作品にも関わらず、デジタル・セールス、Twitter、YouTubeの再生回数の3指標が好調で、夏頃からは勢いが失速ぎみだったものの、TVCMに起用されたことで再びチャート上位に上昇し、現在もTOP10圏内をキープし続けている。また、カーリー同様に、「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」が8位、そして「ブランク・スペース」が15位と計3曲がTOP20圏内にチャートインしている。米ビルボード・シングル年間チャートで、堂々の1位を記録したマーク・ロンソン「アップタウン・ファンク feat.ブルーノ・マーズ」は、年間エアプレイ・チャートで1位、そしてYouTube再生回数においてカーリーを上回っているものの、デジタル・セールスで苦戦し、3位に終わった。
洋楽チャート全体の傾向としては、今年から新たにYouTube再生回数、ストリーミングが加わったことで、ロング・ヒットの楽曲がチャートにより大きなインパクトを与える結果に。カーリー、テイラー、ワン・ダイレクションなど新作のリリースとともに再びチャートインする過去のヒット曲が圧倒的に多く、TOP20圏内にランクインした楽曲の半数が、2015年以前にリリースされた作品となっている。
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