2015/12/07
佐渡裕が指揮・総監督を務める【サントリー1万人の第九】が大阪城ホールで12月6日に開催され、アリス=紗良・オット、石坂団十郎、Little Glee Monster、栗山千明がゲスト出演した。
本イベントは、1983年からスタートした1万人の合唱団からなるコンサート。団員は全国から抽選で選ばれ、6歳から96歳という幅広い年齢層が大阪城ホールに集まった。
オープニングアクトには、Little Glee Monsterが登場し、第九のメロディーのゴスペル「Joyful, Joyful」、「Jupiter」、「世界に一つだけの花」、「Let It Go ~ありのままで~」をアカペラによるメドレーで華々しく歌い上げた。そして、司会を務める羽鳥慎一とMBSアナウンサー豊崎由里絵がステージに現れ、羽鳥は「今年から、レッスンクラスを札幌、仙台、那覇にも開設しました。北から南までつながり、ますます第九の輪が広がっています!」と、高揚した様子でコンサートの始まりを告げた。
第一部には、ヨーロッパを中心に活躍するピアニストのアリス=紗良・オットとチェリストの石坂団十郎が出演。日本人とドイツ人の両親の元に生まれた2人は、オーケストラとともに「サントリー1万人の第九=音楽の祝祭」に相応しい華やかな曲を演奏した。1万人の合唱団と共演した石坂は「佐渡さんのエネルギーが伝わってきて特別に緊張しましたが、演奏を楽しみました」と語り、8年前に観客として観たことがあるというアリスは、当時を振り返り「1万人が立ち上がった瞬間、ゾクッと鳥肌が立って、涙も出ました。」とコメント。今回、自らが出演した感想について「音楽は国籍や世界を超える力を持っていることを再確認しました」と述べた。
続く第二部で、佐渡と共に舞台に登場したのは女優の栗山千明。「第九」の原詩であるシラーの「歓喜に寄せて」の翻訳「よろこびのうた」を「第九」演奏前に朗読した。「・・・世界中の友よ。こんな音楽ではない。もっと心地よい、もっと歓びに満ちた調べに声を合わせようではないか!」静まり返る大阪城ホールに栗山の声が響き、「第九」への理解が深まる中、その余韻を受け継ぐようにして、いよいよ佐渡の指揮で「ベートーヴェン:交響曲第9番」の演奏がスタート。北海道から沖縄まで、全国各地から集まった1万人が様々な思いを込め、「歓喜の歌」で1つになった。1万人の合唱団をバックに朗読するという大役を担った栗山は、はじめは緊張していたが会場の空気を肌で感じるとともに緊張が喜びに変わったと言い、「これ以上ないくらい贅沢な思いをさせてもらいました」と感想を述べた。そして、今回で総監督としての出演が17回目となる佐渡は「継続していく努力も大変ですが、これまでさまざまな出来事があった中で、「1万人で1つのものをつくる」ということの意味や価値がどんどん深まってきたと思います」と締めくくった。本公演の模様は、12月23日の13時55分よりJNN系列『1万人の第九~サワコ・又吉のクラシックなんて怖くない♪』で放送される。
◎放送概要『1万人の第九~サワコ・又吉のクラシックなんて怖くない♪』
12月23日(水・祝)13:55~14:52
MBS発JNN系列6局ネット(MBS・TBS・HBC・CBC・RKB・TBC)
出演:阿川佐和子 又吉直樹(ピース) 松岡茉優 佐渡裕ほか
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