2015/11/14
今週は予想通り、ビートルズの『ザ・ビートルズ1』が圧倒的な得点で首位を獲得。およそ50年前の音源がいまだにトップになるということもすごいが、それだけ長く聴き継がれていく音楽なんだなあということも実感する。現在進行形の音楽に、スタンダードの座を狙える力があるのだろうか。
ということを考えながらチャートを見てみると、ロングセラーとなりうる作品がいくつか上位にチャートインしている。まずは、DREAMS COME TRUEのベスト・アルバム『DREAMS COME TRUE THE BEST ! 私のドリカム』(【表1】)。今週こそ6位だったが、7月にリリースされて以来落ちることなく、ベスト5にとどまっていた。リリースタイミング以降はそれほど大きなニュースを展開しているわけでもないのに、このキープ力は見事。おそらく、ずらりと並んだ曲目を見ただけでも欲しくなるのだろう。そういった意味では、ビートルズと同じような立ち位置といっても過言ではない。あらためて、国民的なグループなんだなあということがよくわかる。
もうひとつロングセラー候補を挙げておきたいのが、テイラー・スウィフトの『1989』だ(【表2】)。彼女の場合、6月の発売直後は少し落ちているが徐々に復活し、今週も21位を記録している。興味深いのは、PCによるCD読み取り数がほとんど落ちていないこと(オレンジのグラフ)。これは、おそらくレンタルの回転数がいいからだろう。CDを借りに行き、何か洋楽を、と思ったときに真っ先に目に入るのがこのアルバムなのかもしれない。実際、内容もいいので、売り上げも発売週よりも後の方が上位に入っている(紫のグラフ)。あとは絶え間なく、彼女のニュースが入ってくることも後押ししているのではないだろうか。いずれにせよ、今年を代表する名盤であるし、今後も定番となりうる作品であることに間違いない。text by 栗本斉
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