2015/11/04 14:15
約3年の沈黙を破り、歌姫アデルが新曲「ハロー」で復帰した今週のBillboard JAPAN洋楽チャート“Hot Overseas”。5週連続で首位を獲得していたジャスティン・ビーバー「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」との頂上決戦にも期待されたが、その第1回戦はジャスティン・ビーバーに軍配が上がった。
ジャスティン・ビーバー「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」は今週6週目となる洋楽チャート首位を獲得。ラジオで2位、デジタルセールスで5位、Youtubeで3位とバランス良くポイントを積み上げたことに加えて、ストリーミングも好調で、アデルを僅差で下した。敗れたアデルも、ラジオで4位、デジタルで3位と、こちらもバランスの良いポイント構成で、多方面から注目を集めていることが分かる。ビーバーは来週、アデルは再来週にアルバムの発売が控えており、その商戦も含めて今後の洋楽チャートもさらなる激戦となることが予想される。年末最後の大勝負にぜひ注目しよう。
一方、そんな二組に囲まれてやや存在感が薄れているのがワン・ダイレクションの新曲「パーフェクト」。こちらも来週発売の新作アルバムからの先行シングルだが、デジタルセールスやYoutubeなどのポイントで上位2曲にやや水を開けられる形となった。既にグループはアルバム発売後の活動休止が有力視されているが、休止前に最後の華を添えられるか。現時点では予断を許さない状況と言えそうだ。
指標別に見てみると、ラジオプレイでは、先週アルバムが全米1位を記録したペンタトニックスが首位。ニュースターの誕生にラジオという比較的流行に敏感なメディアがビビットに反応している。またYoutubeではテイラー・スウィフト「シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!」が首位で、2位がウィズ・カリファ feat.チャーリー・プースの「シー・ユー・アゲイン」。これはYoutubeというメディアが、新しい音楽と出会うため以上に、自分の好きな音楽を改めて聴くために利用されていることの証明と言えそうだ。
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