2015/10/14
10月30日から開幕する新国立劇場のバレエ公演は『ホフマン物語』。英国が誇る振付家ピーター・ダレルの大傑作バレエだ。英国バレエらしい、演劇的でドラマティックな作品が、舞台装置・衣裳を一新して新国立劇場のステージに登場する。
初老の詩人ホフマンが語る、青年期から壮年期に駆け抜け、そして破綻した3つの恋のストーリー。機械仕掛けのオランピア、プリンシパルを夢見るアントニア、ヴェネツィアの高級娼婦ジュリエッタという美女達が登場する3幕は、それぞれが全く違うスタイルを見せる多彩さが魅力。また様々に姿を変えて登場する悪の化身など、個性豊かな登場人物たちが織りなす物語は、振付家ピーター・ダレルの手によって人生ドラマとファンタジーがないまぜとなった変化に富んだ作品となっている。
現在、新国立劇場の舞踊芸術監督である大原永子は、『ピーター・ダレルのミューズ』としてスコティッシュ・バレエで長年プリンシパル・ダンサーとして活躍し、ホフマンの恋する美女3役を全て踊った経験を持つ、彼の作品の魅力や特徴を知り尽くした人物。今回の上演にあたっては、その大原自身もコーチとして指導にあたる。振付・演出に関しては大原をはじめとしたダレルの薫陶を受けたスタッフが揃っての制作となる。
主人公ホフマンの恋愛遍歴を通じて要求される、多彩で濃密な人間ドラマの演技力、表現力、芸術性、そしてダレル流のダンス・テクニックを、新国立劇場バレエ団版『ホフマン物語』にて、堪能して欲しい。
◎公演概要
新国立劇場バレエ団公演『ホフマン物語』
2015年10月30日(金)19:00・31日(土)13:00/18:00・11月1日(日)14:00・3日(火祝)14:00開演
more info:http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/hoffmann/
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