2015/08/12
J-WAVEが主催する【SUNSTAR presents J-WAVE LIVE SUMMER JAM 2015】が8月8日、9日の2日間に渡って国立代々木競技場第一体育館で開催された。
今年は会場中央に設営された巨大円形ステージでパフォーマンスが行われ、センターステージなので360°どこの客席からも距離が近く、迫力のライブが実現。さらに、無料で入場できる〈J-WAVE PARK(野外エリア)〉にはステージも設置され、アコースティックライブや公開録音等も実施するなど、ライブ開演前から存分に楽しめる仕様となった。
開催初日の8月8日(土)は、シーンを代表するアーティスト達が集結。各々のパフォーマンスはもちろん、この日限りのスペシャル・ジャム・セッションが実現していく。
トップバッターを飾った矢野顕子は、今年9月にリリースするアルバム『Welcome to Jupiter』から、初披露となった「そりゃムリだ」をはじめ、彼女のユニークな発想が発揮された楽曲を披露。独特なハイトーンボイスと抑揚、上半身を踊らせるようにピアノを弾くそのプレイは、オーディエンスの五感を強く惹きつけるパフォーマンスであった。
続いて登場するのは、法螺貝の音色とともに、真っ赤な袴で姿をみせたレキシこと池田貴史。スタートは鉄板チューンの「きらきら武士」で盛大に盛り上げ、本イベント日に出演を控える秦基博が、“旗本ひろし”名義で参加した「年貢 for you」が始まれば、観客の期待は高まらないわけがないが、そのまま演奏は終了。「なんだよ!俺が歌ったら悪いのかよ!笑」と、苦笑いしながら言い放った彼だったが、ラストの「狩りから稲作へ」でサプライズが。なんと、先ほどパフォーマンスを終えたばかりの矢野顕子が登場。池田にエスコートされピアノ席につき共演がスタートするが、まるで自分の楽曲かのように矢野流にアレンジされていく自身の曲に戸惑いながらも、見事にジャムってみせる池田。この2人やり取りは、今まで見たことのない「狩りから稲作へ」を描いてくれた。
星野源のステージは、アコースティック・ギター一本の音色に乗せて「地獄でなぜ悪い」、「夢の外へ」、さらに、J-WAVE「Olympic TOKIO HOT 100」で邦楽アーティスト最長記録を更新する7週連続1位を獲得した「SAN」を披露するなど、ベストヒットなナンバーで会場を魅了していく。
休憩を挟み、後半戦最初に登場したハナレグミは、8月リリースのニューアルバム『What are you looking for』から、野田洋次郎(RADWIMPS)が楽曲提供した「おあいこ」を披露し、ダウン・テンポなナンバーで心地の良いしっとりとした雰囲気を演出。
そんな会場の空気を一変させるかのように登場した、日本を代表するお祭り男、ナオト・インティライミは、デビュー5周年を記念したベスト・アルバムから、スペシャル・メドレーを披露。「いつかきっと」、「君に逢いたかった」、「恋する季節」など、聞き馴染みのある楽曲でしっかりオーデェンスの心を掴んでみせる。メドレー終わりの「The World is ours!」では、レキシこと池田貴史がサッカー日本代表のユニフォーム姿で登場。日本史ワードでのコール&レスポンス、池田が持ち込んだサッカーボールでリフティング、さらには相撲を取ったりと、何でもありのパフォーマンスで会場中を大いに沸かせてくれた。
そして、最後に登場するのは、【J-WAVE LIVE】8年連続8回目の出場で初めてトリを務めた秦基博。本イベントが初披露となった映画「天空の蜂」の主題歌「Q & A」、さらに、ハナレグミこと永積タカシを呼び込み、ステージ上での共演が実現。秦がリクエストしたという、永積、池田貴史も在籍していたSUPER BUTTER DOGの「サヨナラCOLOR」を、メインを永積、バッキングボーカルを秦が務め、希代のシンガーソングライターの2人が織りなす極上のハーモニーワークは全オーディエンスの心を奪ったことであろう。そして、アンコールは「ひまわりの約束」を披露し、1日目は大団円で終演した。
2日目、8月9日(日)は、ヴォーカリストをフィーチャーして“歌”にスポットを当てる1日。この日のために、大橋トリオがスペシャル・バンドを編成。大橋をバンドマスターとしてギター、ベース、ドラムはもちろん、コーラス隊、さらにチェロ、ヴァイオリン、フルートなど、円形ステージのさらに中央に位置する最上段のお立ち台を囲むように、全編に渡って豪華シンガー達をバックアップする。
最初に登場した平井堅のステージでは、大橋トリオ・スペシャルバンドの、壮大なアンサンブルのサポートのもと、最新曲「君の鼓動は君にしか鳴らせない」を披露。包容力のある歌声で会場を包み込み、大橋とデュオ・スタイルでプレイした「LIFE is...」、ラストの「POP STAR」など、2日目も盛大に幕を開ける。
平井堅がステージを後にし、続いてアナウンスされたのは大橋トリオ。スペシャルバンドとともにそのままステージに残り「PARODY」、「モンスター」など、彼の奏でるポップかつ深遠な世界観はオーディエンスを惹きこんでいった。「この後も、バンドメンバーとしてお付き合いしますので!」と彼は言葉を残し、続く、大原櫻子へバトンを渡せば、大原も「明日へ」、ニューシングル「真夏の太陽」など、アップテンポなナンバーでステージを華やか彩ってくれた。
クライマックスが近づく中登場したDef Techは「My Way」、「Power in da Musiq ~Understanding」、6年連続出場となった加藤ミリヤも「HEART BEAT」、「Aitai」など、自身の代表曲を熱唱し、 琴線に触れるパフォーマンスで大トリへと繋ぐ。
そして、2日間の最後を飾る、ソロ出演で大きな話題を呼んだ今市隆二(三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE)がステージに姿をにせれば、一際大きな歓声が会場中に響き渡る。高揚するオーディエンスの気持ちを静めるかのように徳永英明の「レイニーブルー」、自らピアノを弾く場面もみせたジャズの スタンダード・ナンバー「Fly Me To The Moon」など、洋邦、ジャンル問わず、カバー曲を甘いボーカルで歌いあげてみせる。「君の瞳に恋してる」では、EXILEのSHOKICHIがスペシャル・ゲストで登場するなど、とっておきのサプライズを演出するエンターテイナーとしての魅力も存分にみせつけてくれた。ラストはソロ曲「All Love」を全身全霊で会場に届け、2日間にわたったイベントに幕を下ろした。
生まれ変わった【J-WAVE LIVE】で特質すべき点は、やはり会場中央に設営された巨大円形ステージ。楽器や機材のセッティング上、真裏にあたる客席からは、後ろ姿しか見えないという場面もあったが、アーティストの計らいにより、ステージ上を周回したり、お立ち台の上でパフォーマンスする場面も多く見られ、センターステージの強みを最大限に活かしたパフォーマンスにより、今回の最高のイベントが実現した。さらに、誰もが予想できなかったレキシ×矢野顕子をはじめ、秦基博×ハナレグミ、大橋トリオ・スペシャルバンドと豪華シンガーたちのコラボなど、まさに“真夏のスーパー・ジャム”の全貌を目にすることができた2日間となった。
なお、本イベントの模様は、後日、81.3 FM J-WAVEではライブ音源や楽屋でのインタビューをオンエア、フジテレビNEXT/NEXTsmartではライブの模様をTV放送する予定だ。
◎オンエア情報
【SUNSTAR presents J-WAVE LIVE SUMMER JAM 2015 SPECIAL】
81.3 FM J-WAVE
8月21日(金)20:00~
◎TV放送情報
【SUNSTAR presents J-WAVE LIVE SUMMER JAM 2015】
フジテレビNEXT/NEXTsmart(ネクスマ)
<DAY1> 9月21日(月・祝)20:00~22:00
<DAY2> 9月21日(月・祝)22:00~24:00
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