2015/08/10
元BiSカミヤサキと4人の新メンバーで結成され、1stアルバム『P.O.P』をリリースしたばかりのPOP。活動コンセプトに“キングオブポジティブ”を掲げる彼女たちが、8月9日 代官山UNITにて初のワンマンライブを開催した。
<カミヤサキ自ら無期限活動休止発表「BiSからプラニメからPOP、一般人の女の子がこんなになれたことを私は本当に誇りに思ってます!」>
すでに公式にアナウンスされ、アイドル界隈で話題になっている通り“カミヤサキ無期限活動休止”が突如発表された同公演。その発表は、本編終了後15分以上経ってから再登場したアンコール「私たちキングオブポジティブ、POPです!」と改めて挨拶し、「12月にPOP初のシングル発売」という嬉しい報告もした直後、カミヤサキ本人の口から告げられた。新メンバーたちが涙を溢れさせる中、彼女が残した言葉すべてを記載する。
「私からお知らせがあります。私、カミヤサキはこの代官山UNITをもって、事務所からの判断で無期限活動休止となります。イベントの禁止事項を順守できなかったこと、マネージメントの指示に従えなかったことが理由です。すみません、楽しい空気を台無しにしてしまって。ちょっと喋らせて頂くんですけど、私、カミヤサキは、プラニメからPOPへと改名して活動してきたこの数か月間、皆さんが応援してくれたり、今日こうして集まってくれたり、私のことを応援してくれるファンの方もすごく増えたのに、こんな残念なお知らせをしてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。すみません。……凄いね。そうですよね、こういう空気になりますよね。すみません。
ですが、私はプラニメからですと1年、POPですと数か月間ですが、私はほんっとうに楽しかったです。プラニメでは上手くいかないこともありましたが、そんな上手くいかないところも、みんなと言い合ったこともすごく思い出として残っていますし、POPとして新たに踏み出して、こうやって初めて会う方やいつも支えてくれる皆さんがインストアイベントやたくさんあった7月のライブに遊びに来て下さったり、リプライをして下さったり、本当に本当に嬉しくて、大好きな皆さんと少しでも過ごすことが出来て、本当に幸せです。本当に本当にありがとうございます。
…………私はですね、みんなの期待に応えたい。みんなと一緒にもっと楽しみたい。みんなをもっと熱狂させたい。「今度こそ、今度こそ」という気持ちが空回りしてしまったようです。悔しい気持ちでいっぱいですが……ですが、私はですね、ちょっと言葉がブツブツ切れてしまって、分かりづらくて申し訳ないんですが、無期限活動休止と言っていますが、戻ってきたい気持ちはもちろんあります。脱退という訳ではないので、戻ってこれるように、活動休止の期間、どうしたら1日でも早く戻れるのか、どうしたら戻ったときにもっともっと皆さんに応援してもらえるのか、信用を無くした方々の信用を取り戻す為にはどうしたらいいのか、もっともっと考えて、一回り大きくなった、二回り大きくなったカミヤサキでまた戻ってこれるように、精一杯頑張ろうと思います。
私は休止となりますが、実際、とてもツラい想いをするのはこの4人(イヌカイマアヤ、ヤママチミキ、シグサワアオ、ユメノユア)だと思うんですね。ぜひこの4人を支えてあげてください。よろしくお願いします。
本当に、私は、もう全く嘘も本当になく、本当に本当に皆さんが大好きです! 自慢です! BiSからプラニメからPOP、一般人の女の子がこんなになれたことを私は本当に誇りに思ってます! 下手ですが歌もダンスも表現する事も全部大好きです! こうやって帰りを待ってくれる4人、このメンバーも本当に本当に大好きです! スタッフさんも大好きです。ですから必ず、いつになるか分かりませんが、必ず戻ってきますので! 皆さん、これからもPOPをよろしくお願いします!!! ありがとうございます、大好きです!」
<“キングオブポジティブ”を掲げるPOPの真髄、生き様>
これが昨夜からネット中心に話題となっている“カミヤサキ無期限活動休止発表”のすべてであり、その場に居合わせた観客に衝撃を与えた訳だが、それ以上に衝撃だったのはこの発表に至るまでは、カミヤサキ、イヌカイマアヤ、ヤママチミキ、シグサワアオ、ユメノユアの5名は悲しげな表情も切なげな様子も見せることなく、それどころか何度も笑顔を覗かせ、1曲1曲のパフォーマンスをパワフルかつ楽しげにやり通してみせたこと。振り返れば1曲目の「UNIT」からして「でも支えあって進んでいこうね また続いていくんだろう」と、彼女たちの状況で歌うのはなかなかに感情のコントロールが難しいナンバーだった。POPの歌詞は何があろうとも突き進んでいこうとしたり、離れずに歩んでいこうとする内容も多く、これらを涙なしで歌い通してみせたことは、“キングオブポジティブ”を掲げるPOPの真髄、生き様そのものとも言えた。
<恋汐りんご/ファーストサマーウイカ/ミズタマリら盟友駆けつける>
また、結果的にカミヤサキ無期限活動休止ライブとなった同公演には、恋汐りんご(バンドじゃないもん!)、ファーストサマーウイカ(BILLIE IDLE(R)/ex.BiS)、ミズタマリ(ex.プラニメ/いずこねこ)など彼女の盟友たちも駆けつけ、マリはプラニメ時代からの代表曲「Plastic 2 Mercy」3連発の際、リフトされる形でステージの目前に登場し、これに我慢できずダイブしたカミヤとオーディエンスの頭上で肩を並べて大暴れ。束の間のプラニメ再結成でライブを盛り上げ、ウイカは無期限活動休止発表後も全身全霊でライブをやり通したカミヤに向かって「ようやった!」とオカンのように叫び、汐りんは「どんなに距離がさ 今は離ればなれ でも手は握ってる」と終演後にツイートしている。
<サキちゃんを一緒に待ってください、お願いします。お願いします!!>
そんな力強い仲間たちの応援も受けながら、POPは生涯忘れることのないであろう初ワンマンライブを完走。最後は“ダイブマスターアイドル”カミヤサキが結成したグループらしく、メンバー5人一斉に客席へ勢いよくダイブし、満面の笑顔で締め括ってみせた。
なお、前述のカミヤサキ自らの無期限活動休止発表直後、今後4人体制で活動していくPOPを代表してヤママチミキはこう語っている(※彼女はカミヤサキ推しの元ファン。BiS時代からいつも誰かを助ける側だったカミヤに対し「じゃあ、自分がサキちゃんを幸せにできたら」と加入したメンバーである)。「POPはこれから4人の活動になりますが、皆さんの応援が必要になります。どうか4人になるPOPを支えてください! サキちゃんを一緒に待ってください、お願いします。お願いします!!」
取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:内山直也
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