2015/08/05 10:58
8月4日、AKB48川栄李奈の卒業公演としてチームA【恋愛禁止条例】公演が、AKB48劇場にて行われた。
今年3月に行われたコンサートにて卒業を発表し、2日前のさいたまスーパーアリーナでの卒業コンサートではファンに感謝の気持ちとこれからの抱負を語った川栄李奈。8月4日、活動拠点であるAKB48劇場で、最後の公演に臨んだ。りっちゃんコールが起こる中、幕が上がった卒業公演。1曲目「長い光」から同期の小嶋菜月は瞳を潤ませ、2曲目「スコールの間に」では島崎遥香が涙を流しうつむく場面も。それとは対照的に川栄は、MCコーナーで気合を入れてきたという中西智代梨のメイクを「ヤマンバみたい」といじるなど、いつもと変わらない様子だった。
「りっちゃんに最後に想いを伝えよう」というテーマのトークでも、川栄節が炸裂。組閣する度に同じチームになり運命を感じていたという岩田華怜の「ずっと大好きでした」との告白にも、「いつも同じチームっぽいなぁ……とは何となく知ってた」「(岩田のことは)ふつう。中の上」と無邪気に返答。他にも、この日の高橋みなみのヘアスタイルが期せずして川栄が生み出したキャラクターのワステのようになってしまったことについて、パフォーマンス中もメンバーが爆笑して盛り上がるなど、川栄の卒業公演らしく湿っぽさはなく笑いに満ちて公演は進んでいった。
しかし終わりが近づくにつれ、徐々にしんみりした雰囲気に。終盤のMCで「まだ実感なくて……でもいなくなっちゃうんだなぁって……」と入山杏奈が涙ぐむと、他のメンバーも下を向き、顔を上げられず。そんなしんみりした空気を吹き飛ばすかのように、川栄はおバカのセンターの座を獲得して生み出した「ハステとワステ」を披露。いつもは人形のハステとワステを同期の11期生の小嶋菜月と名取稚菜(チームBから特別に出演)に代えて、ふたりに挟まれた川栄は満面の笑顔を見せていた。
最後には卒業を記念したサプライズも。「笑いあった思い出しかない」という山本彩、所属チームのキャプテンだった大場美奈、横山由依からはビデオメッセージが届けられ、ラスト曲「君が教えてくれた」では、その横山をはじめ仲の良かったというメンバーがいきなりステージに登場。この時ばかりは、これまで笑顔で通していた川栄の頬を大粒の涙がつたっていた。
最後は瞳を涙で濡らしながらも、ファンに愛されメンバーを癒した笑顔のままで、5年間ステージに立ったAKB48から劇場から、夢の女優に向かって巣立っていった。
(C)AKS
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