2015/07/28 14:05
2015年7月22日、東京・恵比寿ガーデンプレイスにて【FENDER LAUNCH PARTY】が行われ、フェンダーに縁の深いアーティストがトークやライブで出演した。
【FENDER LAUNCH PARTY】は、ギター・ブランドとして知られる<フェンダー>の日本法人、フェンダーミュージック株式会社の設立記念に行われた。イベントでは本国と日本のフェンダーの代表挨拶に加えて、L'Arc-en-CielのkenやTHE BAWDIESのTAXMAN、OKAMOTO’S、SCANDAL、INORANがライブとトークショーを行った。司会をつとめたのは芸人のサバンナ。
イベント開始時、まずはOP映像として、これまでフェンダーの歴史を彩ってきたアーティストの映像がU2「VERTIGO」に乗せて流れる。その錚々たる面子とかっこいい仕上がりに会場からは拍手も起きていた。
続いてサバンナの2人が壇上に登場。観客の気持ちを察するように、「なぜサバンナが司会を?」という疑問に自ら答え、実は高橋がフェンダーのファンであると告白。ステージ上のギターを高橋が演奏し、軽快なトークとブルース調のリフで会場の拍手を受けた。
L'Arc-en-Cielのkenが登場したトークセッションでは、kenが自身の愛用するストラトキャスターの魅力を実演しながら説明。「(ギターを弾く時は)強い音と弱い音で色々ダイナミクスをつけていくんですけど、その弱い音の表現、優しい音の表現がスゴく綺麗に出る。」と語った。また、影響を受けたフェンダーのプレイヤーについて聞かれると、ブルース・ギタリストとして知られるロイ・ブキャナンとジェフ・バックリーの弾くテレキャスターの音が好きだと語った。
その後、ステージでニューシングル「Stamp!」を発売したばかりのSCANDALがライブ。その「Stamp!」をはじめ「お願いナビゲーション」「下弦の月」の3曲を演奏。特に「下弦の月」の演奏では、いかにもフェンダーらしい芯の強いサウンドのリフを聴かせた。ライブに続いて行われたトークでは、“ほぼ裸で撮った”雑誌表紙の話題にも脱線しつつ、TOMOMIがフェンダーのプレジョン・ベースに代えてからは、バンドの幅広い曲調をほぼ一本のベースで演奏できるようになった、と太鼓判を押すなど、それぞれのフェンダーへのこだわりを披露。また、憧れのフェンダー・プレイヤーについての質問には、HARUNAがテレキャスを弾くギタリストとして「来日公演を見て、めっちゃいい音がしてると思った」とキース・リチャーズの名前を挙げた。
トーク後は、若くして音楽への強いこだわりを持つバンドとして、こういう場面に引っ張りだこのOKAMOTO’Sがライブ演奏を披露。バンドの旗印でもある「Beek」、南部ノリ全開の「まじないの唄=JB」、そしてTAXMANを呼び込んでの「Boom boom」の3曲を演奏し、その高い演奏技術とバンドのグルーヴを見せつけた。
ライブ後のトークではハマ・オカモト、TAXMANに加えてINORANも登場。フェンダーへの要望を聞かれると、TAXMANが「フェンダーの12弦ギターが昔あって、それがスゴくかっこいいのでぜひ復刻して欲しい」、ハマ・オカモトが「フェンダーの歴史が好きで、当時の広告がかっこいいのでそれを現代版で復刻して欲しい」とそれぞれリクエスト。そんな中、INORANは一人「(注文は)ない!完璧!」と大絶賛。これには壇上を含め会場は大きな盛り上がりを見せた。
その後、INORANのライブに移る前に、会場に来ていた内田裕也が飛び込みでマイクを向けられる場面も。内田はかつての日本語ロック論争や自身の主宰する【ニューイヤーロックフェス】などの話題に続けて、その日のライブについてコメント。SCANDALについては「可愛くて良かったんだけどね、歌詞が何言ってるのか分からない」、OKAMOTO’Sついて「カッコ良いと思ったけど、ただ、ヴォーカルはちょっとミック・ジャガーに似すぎだな。若い時はここが難しいんだけど」と、それぞれ評し会場の笑いを誘った。
最後はINORANがステージに登場。それまでの2組とは一味異なるオルタナ色あふれるパフォーマンスで「No Name」「grace and glory」「Hide and Seek」を披露した。MCでは「みんなお酒が入ってきて良い感じですね。すごいやり易いです(笑)」と観客と会場の雰囲気を賞賛し、会場をさらに盛り上げた。
フェンダーの歴史に経緯を表した出演者たちと、それぞれのミュージシャンの楽器観が伺える貴重な機会となった本イベント。フェンダーの今後の日本での展開と、各ミュージシャンたちの今後の活動にぜひに注目しよう。
◎イベント概要
【FENDER LAUNCH PARTY】
2015年7月22日 東京・恵比寿ガーデンプレイス
出演:INORAN、TAXMAN、OKAMOTO'S、SCANDAL、サバンナ
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
【ビルボード 2025年 年間Top Lyricists】大森元貴が史上初となる3年連続1位 前年に続き5指標を制する(コメントあり)
2
【ビルボード 2025年 年間Artist 100】Mrs. GREEN APPLEが史上初の2連覇を達成(コメントあり)
3
【ビルボード 2025年 年間Top Albums Sales】Snow Manがミリオンを2作叩き出し、1位&2位を独占(コメントあり)
4
【ビルボード 2025年 年間Top Singles Sales】初週120万枚突破の快挙、INI『THE WINTER MAGIC』が自身初の年間首位(コメントあり)
5
<年間チャート首位記念インタビュー>Mrs. GREEN APPLEと振り返る、感謝と愛に溢れた濃厚な2025年 「ライラック」から始まった“思い出の宝庫”
インタビュー・タイムマシン







注目の画像







内田裕也、OKAMOTO’Sのライブを賞賛「ただ、ヴォーカルはちょっとミック・ジャガーに似すぎ」
【ビクターロック祭り2016】バレンタインデーに開催決定
SCANDAL ガールズバンド日本代表としてワールドツアー開幕 アマチュア時代のビートルズ彷彿させるセット
Album Review:the telephones『Bye Bye Hello』 活動休止前ラスト・アルバムで改めて提示したバンドの音楽愛










