2012/05/23
ジョン・メイヤーは過去に多くの舌禍を起こしてきたが、音楽にはなんの問題もなく、5枚のアルバムはすべてビルボード200のトップ10入りを果たしている。しかし、最新作『ボーン・アンド・レイズド』をサポートするライブは当面なさそうだ。現在肉芽腫で喉を病んでいる彼は予定されていた春のコンサートをキャンセルしている。以下は彼のもっとも多様で実験的なアルバムの1枚を曲ごとに解説したものだ。
「クイーン・オブ・カリフォルニア」ニール・ヤングやジョニ・ミッチェルなどが引用された優しいアコースティックのオープニング曲。70年代のカリフォルニアから出てきたかのよう。
「ジ・エイジ・オブ・ウォリー」アコースティックからアンセムのようなケルト風の曲になっていく。安らぎを求める気持ちが歌われる。
「シャドウ・デイズ」アルバムからの1STシングルは自分の過失を認め、悔恨の思いが歌われたメロウなサザン・ロック。
「スピーク・フォー・ミー」カリフォルニアから一転してリンジー・バッキンガムっぽい鳴り渡るギターと優しくも生き生きした雰囲気の曲に。
「サムシング・ライク・オリビア」ジム・ケルトナーのドラムがザラザラしたグルーヴを加えているものの、スムーズで緩くてソウルフル。チャック・リーヴェルのオルガンのおかげで教会のような雰囲気も。
「ボーン・アンド・レイズド」オープニングのハーモニカでディランっぽい感じに。グレッグ・レイズのラップ・スティール、デヴィッド・クロスビーとグラハム・ナッシュのボーカルがフィーチャーされている。
「イフ・アイ・エヴァー・ゲット・アラウンド・トゥ・リヴィング」アルバム中もっとも長い曲で、彼は17歳の頃を夢想している。
「ラヴ・イズ・ア・_ヴァーブ」どことなくカーティス・メイフィールドの「ピープル・ゲット・レディ」のヴァイブを思わせる曲。
「ウォルト・グレイスズ・サブマリン・テスト、ジャヌアリー・1967」マッド・サイエンティストに関する空想がテーマ。クリス・ボッティのトランペットや、リズムのパターンが聞き物。
「ウィスキー・ウィスキー・ウィスキー」ハーモニカとピアノと繊細なギターに乗って、酔っぱらって二日酔いになりひとり目覚めることが歌われる。
「ア・フェイス・トゥ・コール・ラヴ」歌とバイオリンにサラ・ワトキンスを迎えたアルバム中もっとも甘くてポップな曲。
「ボーン・アンド・レイズド(リプライズ)」短くなったカリフォルニア・スタイルのカントリー&ウェスタン。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像