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2012/05/11

■ミスティカル■ またしても刑務所入りするラッパーが心情を吐露

81日。それが2000年代に「シェイク・ヤ・アス」や「デンジャー(ビーン・ソー・ロング)」といったシングルで知られたニューオリンズの早口ラッパー、ミスティカルを法律問題から解き放し、キャリアをリセットさせるのにかかる時間だ。

2003年に性的暴行と強奪で懲役7年の刑に服したあと、ミスティカルは昨年12月にキャッシュ・マネーと契約、キャッシュ・マネーの社長、バードマンをフィーチャーしたニュー・シングル「オリジナル」をリリース、2012年のサウス・バイ・サウスウェストとニューオリンズ・ジャズ・フェスティバルで待望のステージ復帰を果たした。しかし、先月彼は家庭内暴力でふたたび逮捕され、起訴された。ミスティカルは保護観察の違反で81日の懲役を言い渡された。5/14に刑の執行が始まる。

彼はすでに新しい音楽のレコーディングを進めており、刑務所に入っている間にもリリースする計画だ。

「失望したっていう言葉はふさわしくない――恥じ入っているよ」と再入所についての気持ちを語る。「顔を合わせられないって感じだ。何をやったところで、81日の刑期がずっとつきまとうんだ」

5/1、彼はニューヨークのS.O.B.のヒップホップ・ショーケースでトリを務めた。会場は半分しか埋まっていなかったが、パフォーマンスは予想外の素晴らしさだった。

「オレのミッションは人にわずかな間だけでもイヤなことを忘れさせる、ってことなんだ」

6年間の刑期を務めたときも、ライブが大好きなミスティカルは刑務所の中で無料のライブをやっていた。

「オレは昔から至るところでやってたからね。刑務所では絶対にクリーンなショーをやらなきゃダメだった。大きなステージが恋しかったけど、関係ないのさ。ショーができさえすればどこでもいいんだ」

2010年1月に釈放されたとき、彼は猛烈なレコーディング・プロセスをスタートさせたという。「最初帰ってきたとき、レコーディングして胸の内を吐き出さなきゃならなかったんだ」。81日間の拘留でカムバック・アルバムは遅れるが、収監が終わるまでミックステープを出すつもりだ。これから3ヶ月はシングルやテープのビジュアルが発表され、8月に釈放されたらツアーも開始するという。

S.O.B.のショーでは10年近い沈黙のあとでもファンが来てくれたことに驚いたそうだ。「ファンはなぜかどんなことがあってもオレについてきてくれてるんだ」という彼、支援者たちに彼らの努力が無駄ではなかったことを知ってもらいたいと願っている。

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