2015/06/12
ストリーミングサービス“Tidal(タイダル)”は、スターが勢揃いしたお披露目パーティーの後、評論家やアーティストから数えきれないほどの激しい非難を受け、そのうちの1人、デス・キャブ・フォー・キューティーのフロントマン、ベン・ギバードはただ一言「あれは失敗だ」と語った。
今週、AppleはApple Musicでストリーミングサービスの争いにその名を連ねることになったが、ギバードはこれもあまり気に入らない様子だ。腹を立てているのはサービスそのものではなく、Appleのビジネスの取り組み方のようだ。
ギバードはイギリスの音楽雑誌NMEに対し、「今あるどのストリーミングサービスのモデルも、独占状態を作ることを基盤にしているように思えるんだ。“みんなが我々のサービスを使い始める時が、アーティストたちが潤う時だ”なんて、そうはならないだろうね。こういったプラットフォームの多くはアーティストの味方だって主張するけど、金を持っていないアーティストにとってより良いプラットフォームをどう作るかについて、売れてないアーティストがSpotifyやApple、Tidalから連絡を貰ったなんて話聞いたことないよ」と語っている。
ちなみに、最初にAppleに向けられた非難と今回の話とはかけ離れたものだ。iTunesとiPodは法廷において、デジタル音楽市場に違法な独占状態を作ろうとしていると告訴されたが、陪審がAppleを支持したため2014年に終結した。ニューヨークとコネチカットの検事総長は現在、他のサービスの支援をやめるようApple Musicがレコードレーベルに圧力をかけたり談合していないかを捜査している。
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